攻撃的な患者さんが朝食の介助中に…
こんにちは。自閉症スペクトラムの息子を持つ、シングルマザーのまゆんです。
私が看護学生だったころ、六助さんというおじいさんの患者さんがいました。病棟の看護師たちが手を焼くほど気難しい人で、私も困ることが多々ありました。
ある朝、学校へ行く前に病院に行き、六助さんの朝食の介助をしました。そのときの六助さんが、すごくおとなしかったんです。少し変に思っていると、六助さんは「ありがとう」と手を合わせていて……。
不思議に思いましたが、気付けばいつもの口の悪い六助さんに戻っていました。それから私は学校へ行き、夕方にもう一度病院へ戻ってきました。
すると、六助さんのベッドは空になっていました。お昼過ぎに六助さんは亡くなられたようで……私はただただびっくりしました。
今朝の様子を看護師さんに話すと、「六助さん、わかってたんやろうね」とひと言。学生だった私には衝撃的で、患者さんの言葉により一層耳を傾けるようになりました。
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