袋詰めをしていると話しかけられ
子ども2人とスーパーに行った日。その週は息子の健診や私の仕事、娘の幼稚園の行事など忙しい予定が詰まっていたため、ミールキットや総菜・冷凍食品などをいつも以上に買い込んでいました。
買い物を終えて買った物を袋詰めしているとき、ジーっと私のかごを見ているおばさんが同じ台にいました。「何かな……? 」と思いつつ気づかないふり。しかし半分ほど買った物を詰め終わったところで、おばさんは「こんにちは」と話しかけてきました。
「不愉快なの」
娘も「こんにちは」と返しおばさんは娘にニッコリ笑顔。そしてスッと私のほうを見て「ママはあまり料理をしないの? 」とかごの中を指さして言います。突然の言葉に少し面食らいながら「あー、まあ……」心の中では「いつもはもうちょっと頑張ってます! 」と思いながらも、知らない人だし適当に流しておこうとあいまいに返事をしました。
しかしこれに続いたおばさんの言葉が衝撃的でした。「最近て、父親に育児させたり、母親がラクをするのがいいみたいなのが流行りよね。私そんなのに影響されて、子育てをおろそかにする母親がとても不愉快なの」と言ったのです。おばさんにはさっき娘に向けた笑顔はなく、冷たい表情に変わっていました。
わが家はみんなの笑顔優先なんで!
おばさんが私を批判しているのか、最近の母親全般のことを言いたいだけなのかわからず「えっと、そうなんですか」と返すと、おばさんはため息。「まあ、がんばりなさい」と言って去っていきました。私はおばさんの後ろ姿を見ながら、「……なんだ!? 」と遅れて怒りがこみ上げてきました。
正直、初対面の人に批判的な言葉を言われ嫌な気持ちになりましたし、言い返せたらどんなにスッキリしたかと思います。けれどわが家の優先事項はママも含めたみんなの笑顔。そのためになら食事だって手を抜くし、通りすがりの人の言葉になんて振り回されてたまるもんか! と思い、おばさんの言葉を気にしないよう努めました。
子どもを連れていると、今までにもいろいろと心ない言葉を言われることがありました。嫌な気持ちになることも多いですが、今ではその言葉に落ち込んだりイライラしたりする時間がもったいない! と思うようになりました。他人のトゲトゲした言葉は受け取らないで、できるだけストレスなく子どもと接していようと思っています。そして家族の笑顔を何より優先していこうと思います。
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著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。