ワンオペ育児がつらい!
子どもが生まれてからも、夫の仕事は相変わらず激務。朝早くに出勤し、帰宅は夜遅くで、私が寝てから帰ってくることもあるほど。土日は好きな時間まで寝ているので、私はひとり、育児や家事に追われている状態でした。
初めのころは、「夫は仕事で疲れているから」と自分に言いきかせていました。しかし、だんだんと疲労が積み重なってきてしまい……。限界を迎えた私は、夫に「もう少し育児や家事に時間を割いてほしい」「ワンオペ育児がつらい!」と訴えました。
私が夫にやった2つのこと
どうしたら夫が育児や家事に協力してくれるだろう、と考えた結果、私は夫に対して2つのことを実践することにしました。
1つ目は、わが家の現状をありのままに伝えること。夫が仕事に出ている間に家で何が起こったか、何に困っているのか。感情的にならないように、事実として起きていることをありのままに話しました。すると、夫は自分がいない時間に家でどんなことが起きているのか、関心を寄せるようになりました。
2つ目は、私の話を聞いたうえで、夫に何ができるのか考えてもらうことです。話をしたあとで、私は「何かできそうなことはない?」と夫に尋ねるようにしました。その結果、夫は「早く帰るようにする」「育児や家事の時間を作るようにする」と、家事や育児を自分事として捉えてくれるようになりました。
夫に対してやらなかったたった1つのこと
逆に、夫に対してやらなかったことが1つあります。
それは、具体的に指示を出すことです。家事や育児には流れがあります。流れを理解していないと、効率的に動くことはできません。私は、夫にまずは家事や育児の流れを理解してもらい、そのうえで仕事の状況や体力も踏まえて、可能な範囲で家事や育児に協力してほしい、と思っていました。そのため、あえて具体的に指示は出さず、自分でできることを考えさせたのです。
今では、夫は平日は洗濯、ゴミ出しなどを自発的にしてくれるように。また、土日は子どもを連れ出して一緒に遊んだり、遊び相手になったり、寝かしつけをしてくれたりするようにもなりました。
育児や家事をひとりですべてこなすのは難しく、夫婦の協力は不可欠だと思いました。当然のようにこなしているように見えても、実際はとても大変な思いをしています。パートナーにその思いが伝わっていないこともあります。
そんなとき、パートナーの協力を得るためには、言葉を選ぶ必要があると私は思いました。今回の件を通じて、人はやはり自発的に動くときが一番変わるのだと学びました。
著者/nanoka22
作画/こいでちゃこ
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