顔が汚くて、学校に行くのも苦痛だった
生理前になると、顎やおでこを中心に赤ニキビが何個もできていた私。脂っこい食べ物は控え、生活習慣にも気を付けていたのにニキビは生まれるばかり。振り返ると、楽しいはずの青春時代は、ニキビのせいで心の底から楽しめていなかったように思います。
当時、私には好きな人がいましたが、そんな状態で告白なんてできるわけもなく……。何十個もニキビがあったときは、学校に行きたくなくて「もう嫌だ!」と泣いて両親を困らせたこともありました。
ニキビの治療費に消えたアルバイトのお金
ニキビを治すため、あらゆる方法を試しました。エステに通ったり、高級化粧品やニキビに効果的と言われるサプリメントやお茶を買ったりとなんでも試したのです。
皮膚科にも通い、涙が出るほど痛かったレーザー治療にも耐えました。治療費は両親からの多少の援助もありましたが、アルバイトを頑張ってお給料はすべてニキビの治療費に消えたと言っても過言ではないほど。
それでも、生理前には必ずニキビができてしまっていたのです。
婦人科を受診。「ピル」と出合ってから…
社会人になってからも、相変わらず生理前のニキビに悩んでいました。そんなある日、職場の定期健診で婦人科を受診することになり、生理前のニキビについて相談してみることに。すると、医師からすすめられたのは漢方薬。私はさっそく服用を始め、しばらくは調子よく過ごしていました。
しかし、仕事が忙しくなったり、恋愛面での気持ちの浮き沈みがあったりと私生活での大きな変化があり、ストレスの影響からか、以前からあった生理前のイライラをひどく感じるように。「婦人科で相談してみようかな」と、病院を受診してみました。
病院で検査をしてみると……子宮腺筋症が見つかり、医師からピルの服用をすすめられました。血栓症のリスクなどの副作用が怖くて1年ほど悩みましたが、症状を安定させたい思いと、「ニキビもよくなる」とのことでピルを飲むことを決心。
実際に服用をして、イライラが改善しただけでなく、ニキビもできにくくなり、長年苦しんでいた悩みからようやく解放されたのです! 現在も、子宮腺筋症の治療のためピルを飲みながら過ごしています。
同年代の友だちは肌がきれいな子が多く、周りと比べて卑屈になっていました。ニキビを治したいという必死な思いからさまざまな方法を試していましたが、今思うと、逆に肌に負担をかけていたこもあったのかもしれません。
まさかピルでニキビの悩みから解放されるなんて。ニキビは皮膚科というイメージが強かっただけに、早く婦人科を受診して相談していればよかったと思っています。
著者/大森 香
作画/コジママユコ
監修/助産師REIKO
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