いつの間にか汚れていた椅子
仕事中は、特に生理でのアクシデントが起きてほしくないものです。そのため、生理開始予定日付近になるとより心と体に気をつかっていましたが、ストレスなどで生理の期間が大きくずれるときがありました。今回の事件が起きたのも、仕事が多忙だった時期に生理開始が1週間ほど早まったからで……。
ある日の仕事中。お昼どきになり椅子から立ち上がると、視界の端に赤い物が……。一瞬、何なのかわからなかったのですが、次の瞬間には経血モレだということを認識し、私の中に「生理が急に始まって職場の椅子を汚してしまった……!」という動揺が生まれました。
集まってきた同僚女子たち
「うわ〜。やっちゃった……」とぽろっと独り言を漏らすと、隣の席の同僚が「橘ちゃん大丈夫!?」とすぐに声をかけてくれました。私はまさかの事態にパニック状態で、目をパチクリさせたままその場で固まってしまっていたのですが、その子が周りの女の子に「ナプキンある?」「雑巾を濡らして持ってきてくれない?」とテキパキ指示してくれていたのです。
そして、たくさんの同僚女子たちが集まってくれて……。
私が同僚たちに促されるままにトイレに行き、替えのスカートに着替えて、デスクに戻ると……。みんなのおかげで椅子はきれいになっていました。
強まった同僚女子の結束力
また、同僚たちは椅子をきれいして私を気づかってくれただけでなく、周りの男性社員に生理によるハプニングだとバレないように「コーヒーをこぼした」という体で対応してくれたのでした。
もちろん、日頃から一緒に仕事をしている仲間としての結束力もあったかと思いますが、女性ならではの悩み、ハプニングということもあって、積極的に協力してくれたのかなとも感じました。この事件を境に、同僚女子たちとの結束力はさらに強まったように思います。
今回のことは、同僚に助けられてハッピーエンドで済んだので、私にとって笑い話になりました。ただ、同僚女子の結束がなければ、悲劇になりかねないものだったと思います。
彼女たちの気づかいに感謝するとともに、「生理周期がズレてしまうときは体の調子が悪いというサイン」であるという気づきにもつながったので、健康管理に気をつけ、医療機関を受診するなどもして周期をしっかり安定させたいです。
著者/橘純香
作画/ののぱ
監修/助産師 REIKO
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