私の場合、不妊治療を経ての2人目の妊娠でした。1人目のときに抗リン脂質抗体症候群で不育症と診断され、妊娠したあとも薬を処方されていました。2人目の妊娠のときの検査でも、1人目のときほどの数値は出なかったものの、念のためということで同じ薬を処方されて飲んでいました。
切迫流産の症状とは違う?痛みのない出血
通常切迫流産は痛みが伴うそうなのですが、私の場合まったく痛みがありませんでした。突然破水感のような何かが流れる感じがして、トイレに行ったら出血していた、というものでした。
すぐに産婦人科を受診しましたが、その時点では出血は止まっていました。家で安静にするようにと帰宅を言い渡され、待合室にいる間に再びの大出血が起こりました。
切迫流産の原因はいろいろある
切迫流産は子宮内の炎症やタバコ、ストレス、胎児の異常などさまざまな原因があるといいます。抗リン脂質抗体症候群のため、私が飲んでいた薬には血液を固まりにくくする作用がありました。これが突然の大出血の引き金になった可能性もあるようでした。痛みがまったくなかったのもこのせいかもしれません。
とにかく2度目の大出血で、エコーをしたときにはさっきまで子宮内にいた赤ちゃんが今にも流されそうな場所にいて、不安でたまりませんでした。
絶対安静……上の子はどうする?
入院と言われたときに真っ先に浮かんだのは上の子のことでした。まだ1歳半で幸い預かってくれる親が近くにいたのでよかったですが、急にママが入院したら、さぞ不安だろうと思ったのです。
このことを医師に話したときに、「上に小さい子がいるからこそ、入院して絶対安静にするんですよ」と叱られました。病院ではただただ寝るだけ、トイレも行けず導尿をしました。でも、これがあったからこそ無事に回復し、第2子も元気に生まれてくれたのです。(TEXT:山田孝子)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。