今回は、りりこさんが離婚を決意したあと、夫に離婚をしたいと伝えたときの体験談をご紹介します。
すぐに逃げられる準備をして、子どもを預けました
結婚1年目からうまくいかず、10年間我慢し続けついに心身ともに不調をきたしてしまいました。引越しや子どもの心の準備期間などを考えて、離婚したい日の1カ月くらい前に、夫へ離婚を告げることにしました。
まずは下準備。子どもたちをお友達のママにお願いして、預かってもらいました。離婚を告げることで激高し、暴力を受ける恐れもあったので、自宅ではなく人が多い外で伝えようと決めていました。夫の様子によってはすぐに逃げられるよう、アパートを契約しておきました。
「お別れしたい」カフェで離婚の意思を伝えました
「子どもたちが今度お友だちの家へ遊びに行くの。久しぶりに2人でごはんでも行かない?」と夫を誘い出しました。
レストランでランチをしながら伝えようと思っていたのですが、静かなレストランだったため、周りに丸聞こえになってしまいそうでなかなかか言い出せず、食後にぎやかなカフェに入りました。ドキドキしながら、いざ夫へ伝えます。
「実は……お別れしたいなって思って」
今までずっとさびしかったこと、離婚を決意したキッカケなどを伝えていると、感情が出てきてしまい、泣きながら一生懸命言葉にしました。
動揺する夫、もう限界の私
「このタイミングで? 子どもたちが成人してからじゃダメなの?」と、夫は動揺した様子でいろいろなことを聞いてきました。しかし、私はずっとずっと、もう10年以上我慢してきて限界だということ、もう耐えられないと答えました。
カフェを出たあと、夫はなぜか「海に行こう」と言い出し、ドライブして帰りました。恐れていた「キレられる」、「暴力を振るわれる」ということもありませんでした。そして翌日、夫は豹変しました。
まるで別人のように豹変した夫
夫は人が変わったようにやさしく、家族思いの夫・父親に変わりました。夫は控えめに「離婚したくない」という思いを伝えてきましたが、私の心はもう変わりません。今さら急にやさしくなっても、もう遅いんです。
今までどれだけ私が努力しても何も変わろうとしなかったのに、離婚を切り出された瞬間に豹変するとは……。もしこれで「やっぱり離婚はやめておこう」と言ったら、数カ月後にはきっと元通りになるのが目に見えています。騙されちゃいけない。離婚を告げてやっと、普通の人間として接してもらえるようになりました。
「どうして家族を大切にしなかったの?」衝撃の答え
夫が急にやさしくなったことで「どうして家族でいるとき、大切にしようと思わなかったの?」と疑問に思い、聞いてみました。すると、驚きの答えが返ってきました。
「結婚したから、いなくならないと思っていた」
結婚したから、いなくならない。だから、大切にしなくていい、ひどいことを言ったり、したりしても許される……そんな思いもよらない考えを本人の口から聞いて、改めて「離婚して本当良かったー!」と思いました。
今では子どもたちと平穏で幸せな日々を送っています。夫との生活を無理して続けて泣きながら暮らすより、離婚して子どもたちと笑顔で暮らす選択は間違っていなかったと思っています。
著者:りりこ/40代女性・自営業。2児のシングルマザー。フォロワー3.3万人を超えるInstagram(@sinmama_life)では、自身の離婚体験談やフォロワーさんたちの離婚やシングルマザーとしてのあれこれについてシェアしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています