緊張しつつも楽しい時間
義実家に2泊3日で帰省していたときのことです。新婚だったこともあり、夫の実家で過ごすのは緊張しましたが、義母がおいしいごはんを作ってくれたり、デザートを振る舞ってくれたりと、とても楽しい時間を過ごしていました。
そして、一緒に晩ごはんを食べていると、義母から「明日、私たちの友人たちが遊びに来るからね」という言葉が。「しっかり挨拶をしないと」と緊張もありましたが、どんな人たちなのだろうという楽しみもありました。
義母の友人が来ていた
当日の朝に、何時ぐらいに来るのかと義母に確認をすると、「14時か15時ぐらいじゃないかなぁ」とのこと。
そのため、「来る時間までに戻ればいいか」と夫と一緒に出かけることにしました。夫に地元をいろいろと案内してもらい楽しい時間を過ごしていると、あっという間に時間が経ち、私たちは家へ。
家に着くと、すでに義父母の友人たちがきていました。夫は知っている人たちだったようで、「お久しぶりです」と挨拶をしていましたが、私はもちろん初めてお会いする人たちだったので「はじめまして」と頭を下げ、夫と共に座り、お話しをしていました。
そして、義父母の友人たちが帰るときです。お見送りをするために、義父母、夫、私と玄関まで行ったところ、私は衝撃の光景を目にすることに……。
玄関でお見送りする義母の姿を見て
私は玄関でお辞儀をして義父母の友人たちをお見送りしました。そのとき、ふと義母のほうを見ると……なんと座礼をしていたのです!
義父や夫たちは立ったまま見送っていたので、私の頭の中は、「夫たちは立っているけど義母は座礼している! 私もしたほうがいいのかな!? どうしたらいいの!?」とひとりでプチパニック!
私の実家では「来客を座礼で送る」という習慣がなかったので、とてもびっくりしてしまいました。
あとで義母に聞くと、来客は誰でも座礼で見送っているとのこと。確かに、夫の姿を見ていると、夫は子どものころから、義母に礼儀などをきっちり教えられて育ってきたんだろうなと思います。現に、夫も他人への敬意がしっかりしていますし、言葉づかいもとても丁寧です。
私の実家では座礼で来客を見送るという習慣がなく、また結婚当初だったため義母の行動に思わずびっくりしてしまいましたが、「夫の実家の習慣」として学び、家族の一員としてしっかり礼儀を示せるようにしたいなと思った出来事でした。
著者/澤井 しのぶ
イラスト/かたくりこ
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