甘やかされて育った末っ子気質の私
私は2人姉妹の妹。家族の中では両親だけでなく姉からの愛情もたっぷりもらって育ってきました。家族の中では「私が一番、思い通りにいかないと気に入らない」という環境で育ってきました。そのため、私の機嫌を損ねたら周りが気をつかってくれる、ということが多かったのです。
そんな環境が影響したのもあって、恋愛でも、自分の方が彼氏より立場が上、彼氏は私に合わせてくれる人、ということが多かったです。喧嘩すれば相手が自分が悪かったと謝ってくれ、機嫌が悪ければご機嫌をとってくれる――。歴代の彼氏はやさしく私に合わせてくれる人ばかりでした。
私の悪いところを指摘してくれる彼
今まで私に合わせてもらう形の恋愛をしてきたので、私の悪いところを怒ったり厳しくする人はいませんでした。しかし、彼は違いました。彼は、私のダメなところや直してほしい点をちゃんと伝えてくる人だったのです。
例えば待ち合わせの時間に少し遅れる、朝起きれないといつまでも寝ている、親しくなると言葉使いが汚くなる、喧嘩をしても「私は悪くない」と言う、などというようなことが、今までの彼氏には見逃されてきました。しかし、それを彼は私にきちんと伝えてくるのです。
そして、私が一番良いなと思ったポイントは、彼は厳しいことを言うときも角が立たない伝え方をしてくれることです。言い方によって、売り言葉に買い言葉で喧嘩になってしまう恐れがある内容でも、嫌味にならないように伝えてくれる彼。そのため、私も彼の指摘をすんなり受け入れることができました。
35歳まで自分本位の生き方をしてきた私にとっては指摘されること自体が新鮮で、なおかつやさしく指摘してくれる彼に、私も「この人しかいない」と思いました。
彼が私に厳しくする理由に納得
恋愛面だけでなく、仕事でも、立場が上になるにつれて私は怒られることが少なくなりました。厳しくしてくれる人がいないので、厳しく接してくれる彼の存在は貴重。彼は「言わなくても良いことかもしれないけど、私の場合、言わないでいるとどんどん甘えが出るので、あえて私に伝えなくてはいけない」と思ったそうです。
結婚の話が出たときも、彼は「親しき中にも礼儀あり」ということを大切にしたいと言っていました。
夫婦や家族は一番共有する時間が長いからこそ、お互いに気持ち良く過ごせるように相手に気を遣うこと、そして少しのことでも気になったら言うほうが良いというのです。親しいからこそ甘やかすのではなく、親しいからこそ大切に扱わないといけないと言っていました。
私もこれに納得し、再び「結婚するならこの人しかいない」と思ったのです。
今現在はほんの少しのズレでも、何十年もの時間がたてばとても広い溝になってしまいます。夫は私を甘やかさず、ダメなところをしっかり伝えてくれるからこそ、結婚相手なんだなと感じています。私のことをよく知る友だちや家族は、「今までの彼氏とは違って、あなたのことを甘やかさずに怒ってくれる人は貴重だから、絶対に手放さないように大切にしなさい」と言います。
恋愛を楽しむだけでなく、「一緒に年を重ねること」を楽しむ相手だからお互いに尊敬し、良い関係を続けていきたいと思います。
著者/sugar111 佐藤 幸代
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