再婚後、妊娠が判明
私は、2番目の子が12歳の年に再婚をしました。今の夫の子育てを1から経験したいという願望と、高齢出産のリスクを懸念しながら悩んだ結果、妊活を始めました。葉酸を摂取したり、高齢ながらも体作りをしたり、他にも食生活を心がけ、無事に妊娠しました。
夫、上の子たち、義理の両親にも報告し、みんなで喜びました。しかし、悲劇はその数日後に起こりました。
仕事のストレスで…
当時、私は1時間半かけて電車で通勤していました。管理職だったため、ストレスも多く、なるべくおなかの赤ちゃんのためにストレスを溜めないようにしていましたが、週末になると疲労困ぱいで帰宅する日々でした。
ある日、妊娠とストレスのせいか駅の階段でめまいを起こし、そのまま階段から落ちてしまいました。意識がもうろうとしながらも「おなかの赤ちゃんだけは……」と必死におなかを守り、たまたま近くにいたお巡りさんに助けられ帰宅。次の日に心配で産婦人科を受診しましたが、おなかの子に影響はありませんでした。
しかしホッとしたのも束の間、今度は足に激痛があり、そのまま整形外科へ。すると骨折はしていなかったものの、重度の捻挫で全治2カ月とのこと。おなかの子を守った代償に左足に大怪我を負っていました。そして、しばらくはギプスと松葉杖の生活でした。
出産時もまさかの…
そんなこんなで足も治り、その後は何事もなく臨月に。産休に入り出産予定日まであと1週間というときに陣痛が来ました。3人目なのでギリギリまで自宅で痛みと闘い、陣痛間隔が5分切ってきたので病院へ向かうことに。
そのとき私の寝室は2階、夫は帰りが遅く1階で寝ていたので、下へ行こうと階段を下りている途中にまた陣痛が。その瞬間、足を踏み外し、階段上段から踊り場まで落ちてしまいました。その物音で夫も子どもたちも起きてかけつけてくれ、急いで病院へ行きました。
その後は、そのまま入院してからの出産になりました。落ちた衝撃での赤ちゃんへの不安が大きかったのですが、無事に出産し、元気に生まれてきてくれました。しかし、まだ惨事がありました……。産後の痛みも引いたころ、今度は左足に激痛が走ったのです。ただそのときは入院中で、5日後に退院するまでは湿布をもらって痛みを我慢していましたが、退院後また整形外科へ行きました。すると今度の結果は……、左足の指を骨折していました。陣痛でわからなかったのですが、階段から落ちたときに指を骨折していたのです。
妊娠判明時に階段から落ち、さらに出産当日まで階段から落ち……、と最初から最後まで転落でしたが、天から落ちてきた? 降ってきた? 天使のような赤ちゃんは今もすくすく元気に育ってくれています。めまいの中でも、陣痛の痛みの中でも、おなかのわが子をとっさに守った自分が今でもすごいなと思います。自分で言うのもなんですが、「母は強し!」と身をもって体験しました。階段落ちエピソードは、今では赤ちゃんお披露目の際のネタになっています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:林高万里
3姉妹のママ。