突然決まった石川県への引っ越し
娘は担任だった先生が本当に大好きで、ヘアスタイルもまねするほどでした。送迎バスに先生が乗っていると、私のことは知らんぷりでニコニコ笑顔でバスに乗っていきます。そんな中で、夫から転職先が石川県であると言われたのは引っ越しする半年前で、私は戸惑いしかありませんでした。
娘が大好きな担任の先生を始め、大好きなお友だちがいて、さらに近所には子どもが多い環境の中、本当に楽しめる生活をしていたので、1度も行ったことがなく、知っている人もいない石川県での生活はやはり不安だったのです。
大好きな幼稚園の先生とのお別れ…
娘はまだ3歳なので、最後の登園が「本当の最後」とは正直わかっていなかったと思います。引っ越しまでの間は幼稚園の話を楽しそうに話している娘を見ていると、私はとても切なくて、本当に引っ越しを決断してよかったのだろうかと悩みました。
幼稚園に通う最終日、絵本バッグにたくさんの荷物を持って帰ってきた娘。荷物の中には幼稚園での制作物や退園証明書があり、私自身も大好きな幼稚園に行くのが最後なのだと思うと、本当に悲しい思いしかありませんでした。最後の登園から3日後、「もう幼稚園に行かないんだよ」と娘に話すと、とても切なそうな顔をして「先生に会いたい」と言っていました。
石川県での新しい幼稚園選び
知り合いがいない石川県での幼稚園選びは、本当に悩みました。いろいろな幼稚園を見学しすぎると、逆にもっと悩んでしまいそうだったので、まず気になった幼稚園に見学に行くことに。
娘には園児が大勢いる幼稚園より、少人数のほうが合っているかなと思ったことと、娘が先生方とたくさんコミュニケーションをとることができて、楽しい幼稚園生活を送れそうな気がしたので、小規模で運営している幼稚園に決めたのです。しかし、娘は登園し始めて1週間は、毎朝「幼稚園嫌だ、おうちにいる」と号泣していたのです。
好きと思える先生が出現!?
登園して3週間を過ぎたころ、幼稚園バスがきて、私が「今日は誰先生かな?」と言うと、娘の口から「あ! 大好きな先生だ!」という言葉が。娘が何気なく言ったその言葉に、私はとてもホッとしたのです。
最初のうちは、朝、幼稚園に行くとわかると泣いてしまい、私にしがみつきながら「おうちにいたい」と言っていた娘。この幼稚園は娘には合わなかったのかなと不安になることも多かったので、娘が好きと思える先生に出会えたようで安心しました
環境がガラリと変わる引っ越しをして、娘もかなりストレスを感じていたのではないかと思います。最初はどうなることかと思いましたが、今では幼稚園で仲良く遊べるお友だちもできたようで本当によかったです。娘はまだ北海道の幼稚園の先生の話をするので、今度一緒に先生へのお手紙を書こうと思います。
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著者:のろ ゆうこ
結婚3回目にして幸せを手に入れた北海道出身ライター。23年前に息子を出産し、20年ぶりの出産を経て現在は3歳の女の子をワンオペで育てています。美味しいものを食べ歩くことが大好きなアラフォーです。