感情を爆発させる私
ひとり暮らしをしていたころ、嫌な出来事があった際などは、いつも母に電話をかけて聞いてもらっていました。母は嫌な様子をせずに聞いてくれ、私の言葉に共感してくれることも多かったです。
その日も電話をしていましたが、私は怒ったり、最終的には涙が溢れてきたりと情緒が不安定で……。そんなとき、母から「あんた、今日は様子がおかしいよ」と言われたのです。
そして「PMS(月経前症候群)で心が不安定になっているのではないか」と、母は続けました。たしかに心が不安定になるのは生理前が多かったですが、私はPMSなど関係なく、これが自分のありのままの感情なのだと思っていました。
彼氏との別れ
情緒の不安定さは母の前だけでなく当時、付き合っていた彼氏の前でも表れていました。彼の言葉でいつも私が機嫌を損ね、気まずくなっていたのです。
このようなすれ違いを重ね……ついには彼に別れを告げられてしまいました。私はひどくショックを受け、ごはんが喉を通らなくなるほど。しかし、思い返せば私はいつも、感情のままに彼を傷つけていたと猛省しました。「どうしたらいいんだろう」と思っていた、そのとき……。
PMSへの対策
母の言葉をふと思い出しました。思い返せば、感情のままに彼に怒ってしまうときも決まって生理前だったのです。やはりPMSなのかもと思い、対策をたくさん調べ……出合ったのが、生理日管理のアプリでした。
私はアプリで生理を管理したことはなく、生理日を管理し始めてから、自分がPMSに入る期間や情緒が不安定になる時期を把握できるようになりました。
そして、あらかじめ心が不安定になりそうな時期を知っておくことで、怒りが湧いてきても、PMSで怒りっぽくなっていると自覚することができるようになったのです。
PMSの時期を予測できるようになった結果、情緒をコントロールできることが増え、穏やかに過ごせるようになりました。きちんと予測することで、こんなにも心持ちが違うのかと驚いたほどです。
さらに、ストレスをなるべく溜めないよう心がけるようになり、これもPMSの症状を改善するのにプラスに働いています。これらの経験から、きちんと生理日を管理し事前に対策をすることの大切さを学びました。
著者/花里結月
作画/ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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