予想外のタイミングで突然きた生理
その日私は、友人の結婚式に長女と一緒に出席する予定になっていました。招待状をもらったときから私は着物で出席する気で、すぐにレンタルの着物と着付けの予約を入れ、久しぶりに招待された結婚式と大好きな友人の幸せな姿を楽しみにしていました。
結婚式の予定は月初め。私の生理予定は月末。予定では結婚式の日は生理が終わっている想定だったのです。
着物での1日が不安でいっぱい
比較的生理が予定通りにきていた私。予定よりも既に5日遅れていたことに不安を抱えていたところ……なんと結婚式当日の朝、トイレに行ったら生理がきていました。まさか着物を着て結婚式に出席する当日に生理になるとはまったく予想しておらず、焦ってしまいました。
その後の予定としては午前中に着物の着付けをして、式は午後から。結婚式は楽しみですが、着付けのときには下着姿から始めることになっているので、生理なのに下着姿になることや、帯でおなかを締め付けること、何よりレンタルした着物を着るのに経血が漏れたらどうしようという不安でいっぱいになりました。
1回着物を着てしまったら、トイレに行くことも、ナプキンを替えるのもひと苦労です。経血が漏れることが一番の不安だったので、ひとまず多い日の夜用のナプキンを使用して、結婚式に向かう準備を始めました。
自分の着付けと娘の準備を終え、無事に着物を着て結婚式に向かいましたが、座ったり立ったりするたびに、経血が出る感覚があり、漏れないか不安でいっぱいでした。万が一漏れてしまったら、着物にまで滲んでしまう恐れもあるし、洋服のときのように隠すこともできません。
結婚式に集中できず落ち着かない1日
経血モレの対策として、椅子に座るときにはなるべく浅く腰掛けるようにし、おなかに力が入らないように過ごしました。そして、行けるタイミングにはまめにトイレに行き、経血が漏れていないか確認してナプキンを頻繁に取り替え、絶対に漏れないように注意しました。
しかし、着物を着ていることで前屈みになるのが難しく、ナプキンを替えるのもスムーズに行きません。トイレに一緒に入っていた娘も「ママ大変そうだけど大丈夫?」と心配していました。
肌襦袢に少し経血がついてしまったのですが、ヤバい!と思ってすぐに水道の水をペーパータオルにつけて、急いで拭き取りました。幸い、すぐに取れたのでほっとしました。
それ以外は経血が滲んでしまうことはなく、なんとか結婚式の数時間は無事に終えることができました。
今思うと生理のことが気になって、楽しみにしていた結婚式に集中できなかった1日でした。しかし考え方を変えれば、着物を着て結婚式に出席している途中で生理になってしまうのではなく、行く前に生理になったおかげで、大きいナプキンを準備することもでき、心構えもできたということ。友人の幸せな姿を無事に見ることができたことが、何よりもよかったと思います。
著者/Sugar111 佐藤 幸代
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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