義母の思惑を知らないパパ。戻ってくるのが遅く嫌な予感がしたため、部屋を覗くと……ただ立っている義母がいました。
片付けについてパパが聞くと、義母が「もう終わったわよ」と答えて……!?
パパが必死に訴えると義母は…
「わー本当だ!きれいになっている。壁の汚れもほとんど分からないね」
掃除の仕上がりに感心するパパ。
「片付け終わったからリビングに行こうとしてたのよ。あんたのほうはお茶淹れられたの?」
「それが……茶葉の場所がわからなくて……母さんどこか分かる?」
リビングに戻り、お茶の場所をパパに教える義母。
予想以上のポンコツっぷり。
普段お茶なんて淹れないだろうから、てこずると思っていたけどここまでうまくいくとは……
時間稼ぎにはじゅうぶんだったわね。
心のなかでそう思いながら、第二目標を達成したことに安堵する義母。
「それで……菜々子が実家に帰った理由なんだけど、断っているのに母さんが無視してこの家に来ることが菜々子の負担になっているみたいで。悪いんだけど俺がいいって言うまでもう家に来ないでほしい」
「母さんが嫌いってわけじゃなくて、落ち着いたらまた元の関係に戻れると思うから……しばらくは連絡も俺経由でお願いできるかな?」
「……そう」
静かに返事をする義母に不安になるパパ。
「わかったわ」
にっこり笑顔で言う義母。
しかし……
なんてね
嫁の鬱も気づけないアンタの言うことなんて、聞くわけないでしょ
バーカ!
次回、「本当に来ちゃダメ」パパの念押しに義母がまさかの……!?