「妊娠しているのを知らずに風邪薬を飲んでしまった……」妊娠が確定したとき、私は凍りつきました。もし薬のせいで赤ちゃんに何か悪い影響が出てしまったらどうしよう。せっかくの妊娠判明が、不安と後悔というマイナスの気持ちからやってきてしまいました。
風邪のような初期症状
体がだるく、のどが痛い。さらには鼻水が止まらず、咳も出る。「ああ、これは完全に風邪をひいちゃったな」という日があり、私は何の疑問も持たずに数日間風邪薬を飲みました。それから10日ほど経って、「生理が来ていない」ということに気付いたのです。
あわてて産婦人科に駆け込むと、案の定、私は妊娠していました。日ごろから生理周期が順調だったので、少し遅れただけで妊娠したに違いないという確信があったのです。
赤ちゃんへの影響はなし!
妊娠のよろこびとは裏腹に、赤ちゃんへの薬の影響を考えると不安がおさまりません。医師におそるおそる風邪薬を飲んでしまったことを白状しました。怒られるかと思いきや、「その時期であれば、まだ赤ちゃんに影響はありません。大丈夫ですよ」とのこと。
心からほっとしました。妊娠0週から3週ごろまでは、風邪薬などのすぐに体から排出される薬による胎児への影響はないのだそうです。
不用意だった自分を反省!
そのころは妊娠に対する予備知識がまったくなかったので、妊娠初期に風邪と似たような症状が出るとはまったく知りませんでした。妊娠を考えているのであれば、そういう知識も身につけておく必要があり、不用意に薬を飲むべきではなかったと今さらながらに思います。
何ごともなかったからよかったものの、万が一、私の無知な行動によって赤ちゃんの成長に害を及ぼしていたらと思うと背筋が寒くなります。
つわりは聞いたことがあっても、妊娠初期に風邪と似たような症状が出ることもあるとはまったく知りませんでした。妊娠する可能性が少しでもあるならば、もっと慎重に行動をするべきであったと反省しています。(TEXT:沢木素子)