朝起きたらショーツが大変なことに!
小学4年生のときのある日の朝、いつものように母に起こされた私は、眠い目を擦りながらトイレに向かいました。するとショーツが真っ赤に! 私は自分の身に何が起こっているのか理解できないままでしたが、ひとまず学校に行こうと、母には何も言わず、そのまま友だちとの待ち合わせ場所へ。
今でこそ生理になったことを理解できますが、当時の私はまだ授業でも習っていなかったのでパニックになってしまい、突然のことに対処ができなかったのです。そして友だちと合流し、学校に向かおうとしたとき、後ろから母の車が!
私は母から促され車に乗ると、そこで「シーツに血がついていたから、生理がきたのでは」と気付き、追いかけてきたのだと言われました。私はそこで生理というものを理解したのです。一緒にいた友だちには先に学校へ行ってもらうことにして私は一度帰宅して、家でナプキンの着け方などを教わりました。
そして、初潮を迎えてから数日が経ったとき……。
男の子にからかわれて、号泣事件
私は、ナプキンをポーチに入れずランドセルのチャックで開けないといけない目立たないようなところに直に隠して持ち歩いていました。ある日、トイレへ行こうとナプキンを持って席を外して戻ってくると、私の隣の席の男の子が近くの席の子とひそひそと話しています。
何気なく席に戻ると、唐突に「お前が持って行った、おむつみたいなの何?」と言われたのです。ナプキンのことを言っているのだと即座に察した私は、サッと血の気が引くような感覚に陥りました。
周りで生理がきている人はほぼいなく、加えて授業でも習っていません。私は頭が真っ白になってしまい、何も言い返せませんでした。
そのとき、先生が…!
その後も男の子に詰め寄られた私は、何も言えず、とうとう堪え切れずに泣いてしまい……。
ちょうどそのとき、タイミングよく席を外していた担任の先生が戻ってきて、私とその男の子は順番に廊下に呼ばれて事情を聞かれました。そして、私が廊下に出て事情を説明すると、先生は「ごめんね」とひと言。
先生は「保健の授業をもう少し早くやるべきだったね。みんながきちんと生理を理解していたらこんなこともなくなると思うから安心してね」とやさしく諭してくれました。担任が女性の先生ということもあり、少し安心することができました。
その後、保健の授業で生理について学んだあとは、男子生徒からもナプキンを持っていることをからかわれるようなことはなくなりました。
このときの担任の先生が女性だったことが救いだったなと思います。自分の中でこの出来事は思春期の通過点としての記憶となっていますが、大人になった今思い返すと、性教育の開始時期の難しさを感じる経験でもありました。
著者/青葉萌奈夏
作画/コジママユコ
監修/助産師 REIKO
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