息子をあやすときに動画に頼る夫
1歳の息子はママ大好きっ子。パパに預けると大泣きで、私のところへ戻ってこようとします。そんな息子に最初はあの手この手で対応していた夫。お散歩に行ったり、ハイハイで追いかけたり、いろいろと工夫をして頑張ってあやしてくれていました。そんな中、息子がある動画にハマりました。その動画を流すと、他のことをしていても振り向いて満面の笑みで近寄ってきて食い入るように見ています。
最初は「すごい好きなんだね~」とほほえましく見ていたのですが、この動画に味をしめたのが夫でした。この動画を見つけた日から夫は、私が息子を任せているときに、ちょっとあやして泣き止まないと「しょうがないなぁ」とすぐに動画に頼るようになったのです。
後輩宅へ!息子が欲しがったものは…
そんな夫の対応にモヤモヤしつつ見守る姿勢でいたある日、夫の後輩に子どもが生まれたので、家族みんなで伺うことになりました。友人宅では夫が「お前も子育て頑張れよ」「こんなに小さいの今だけだからな~お前いつもスマホばっかりいじってるけど、いっぱいかまってやれよ」などと、自分のことを棚に上げてふんぞり返っています。
この日ばかりはスマホに頼らず、得意げに息子の相手をする夫。しばらくしてから、私の膝の上にいた息子が、急に夫の元へハイハイし始めました。「珍しい」と思いながら「おいでー」と手を出す夫を見ていると、パシッとその手を払いのけた息子。そして夫のポケットからスマホを引きずり出しました。
赤っ恥!決定的な娘のひと言
「こえ(コレ)!あい(見せろ)」とスマホを夫に渡す息子。夫は「ありがとう~」と受け取りポケットに戻しますが、息子は怒ってまたポケットから引きずり出します。そして娘から決定的なひと言が。「パパ! 息子ちゃんいつもの動画見たいって言ってるよ! いつもの! いつもはすぐ見せてあげるでしょ!」と怒る娘に、「たまにね! いつもじゃないよ。これじゃあ俺が動画ばっかり見せているみたいじゃん!」と焦る夫。
私は「え? 毎回、動画頼みじゃない」と言ってやりたかったのですが、先輩としてのメンツもあるだろうと笑顔で流すに留めました。後輩夫婦は「アハハ」と笑ってはいたものの、ちょっとだけ気まずそうな雰囲気が漂ったのは私の気のせいではないと思っています。
この日以降、夫はあまり動画に頼らずに息子の相手をするようになりました。言葉にして確認はしていませんが、後輩宅での出来事が夫としても恥ずかしかったようです。息子の行動と娘の言葉は、夫の行動を変えるのに大きな一撃だったなと思った体験談でした。
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作画/キヨ
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。