子どもって大人が想像もつかないことをしでかしますよね。わが家の長男は鼻の穴にミニカーのタイヤのゴムをつめてしまうという危険なことをしました。気付いてあげられたからよかったものの、もし気付くことができなかったらどうなっていたことか。今でもぞっとする事件でした。
鼻の中にいろいろなものを隠すクセ
長男が2歳になる少し前の話です。そのころ、鼻の中にいろいろなものを隠すのが彼のブームになっていました。あるときは、かぴかぴに干からびた納豆つぶ、またあるときはブロッコリーのかけら、おかずの鮭などが彼の鼻の中から発見されました。
そのたびに「だめよ、お鼻の中にものをしまっておいてはいけないのよ」と注意していました。
「はなブーブー事件」発生
ある日、そんな長男が「はなブーブー」と言いながら私のもとに近付いてきました。長男は同じ月齢の友達の子どもより言葉が遅く、まだ単語でしか会話をすることしかできなかったのです。
しきりに鼻をいじっている彼を見て、また何か鼻の中に入れたのかな?と思って鼻の穴をのぞいてみると、なんとミニカーのタイヤの外側のゴムの部分が縦に入っていました!そういえば彼はよくミニカーのタイヤからゴムを外して遊んでいたのです。
耳鼻科で大騒ぎ!
私は必死で小さな鼻の中に指を入れて取ろうとしたのですが、タイヤのゴムは鼻の奥へと姿を消し、もはや肉眼で確認ができなくなってしまいました。これは大変とすぐさま耳鼻科にかけこみ、無事にゴムは鼻の穴から取り出されたのですが、長男は「ぶぎゃー、ほがー!」と大騒ぎ。
「こんなのを鼻の穴にいれてしまうと病院でしか取れませんからね、気を付けてくださいよ」お医者様から釘をさされてしまい、落ち込む私でした。
鼻の穴にものを隠しておくことがブームだった長男ですが、まさかミニカーのタイヤのゴムを入れてしまうとは思いもよりませんでした。言葉が少ない彼なりに必死でピンチを伝えてくれたことが幸いでした。(TEXT:沢木素子)