家では活発な次女
次女は家ではよくしゃべり、怒り、泣き、笑い、喜怒哀楽はハッキリしています。ところが家族以外の人に会うと、それまでご機嫌ではしゃいでいても途端に立ち止まり、一点を見つめ眉間にシワを寄せるのです。そして口をとがらせ、声を発しません。その後、家族だけになると、再び笑顔で何やら話し始めます。
そんな次女が私の育休復帰に伴い、4月から保育園デビューしました。どうなることかと思いきや、そこまで嫌がらず登園する日々が続いていました。
声を発さない次女
入園1カ月が過ぎるころ、担任の先生から「娘ちゃんはお家ではお話しますか?」と聞かれました。「はい、姉のまねをしていろいろと話しています」と私が答えると、「そうなんですね。まだ保育園では声を聞いたことがないのですが、それならいいんです」と、次女の言葉が遅いのでは?と心配してくれている様子。
ありがたいなぁと思いながら、「泣かずには行っているけど、声を出さないってことはまだまだ緊張しているんだな……」と少し気になりました。
動かない次女
そして入園2カ月が過ぎるころ、先生から「娘ちゃんはお家でどのように遊んでいますか?」と聞かれました。「最近はあらゆる物の上に登ったり、すべり台をしたり、家中動き回っています」と私は答えました。
すると先生は、「そうなんですね。保育園では全然動かないんです。一度座ると、自分の周りにある物だけで遊んで動こうとしないんですが、お家で活動的なら安心しました」と、今度は次女の運動機能に問題があるのでは?と心配してくれていた様子。「家ではあんなに動いてるし大丈夫よね」と思いながらも、これは結構気になった私でした。
ニヤッと笑顔を見せた次女
さらに入園して3カ月が過ぎ、4カ月目に入ったころ、お迎えに行くと「お母さん! 聞いてください!」と先生がすごい勢いで出迎えてくれました。何事かと思ったら「今日、娘ちゃんが私のほうを見てニヤッと笑ってくれたんです!」と興奮気味の先生。
ニヤッとした程度でこんなに喜んでくれるということは、この3カ月間、次女は本当に声を発さず・動かず・笑わずだったんだろうなと想像できました。その一方で、こんなに喜んでくれる先生が担任でよかったなぁとうれしくもなりました。
今では次女が自ら先生に話しかけに行くようです。その様子を先生がうれしそうに私に教えてくれるのが私もうれしく、いつもお迎えに行くのを楽しみにしています。次女が心を開いたのは、きっと先生が反応のない次女にも健気に向き合ってくれたからだろうなと、感謝の気持ちでいっぱいです。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!
画/しおん
著者:石井ゆうき
9歳と1歳の姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。1人目を出産直後に夫が転職に失敗し、そのことを機にお金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。