現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。
リモートワークで夫が家にいる!
夫は毎日仕事で忙しく、ほぼひとりで息子を育てている私。育児は楽しいのですが大変なことも多く、私ひとりで元気な1歳児の相手をすることに疲れを感じてしまうこともあります。そんなとき、夫がリモートワークをすることになりました。
夫が毎日家にいることは、ずっとひとりで子育てをしてきた私にとってはまさに神!と思える状況で、とてもありがたいことだと感じていました。これで少しは2人で子育てができる!と、つい期待してしまったのです。
夫は休みではなく仕事なんだと実感
リモートワークになり家に夫がいるとはいえ、休みではなく仕事中の夫。子どもの相手はできませんし、食事の手助けやおむつ替えをしてくれるわけではありません。目の前で子どもが泣いていても世話をすることなく黙々と仕事を続ける夫に、私はだんだんと腹が立ち、「『大丈夫?』くらい言ってくれてもいいんじゃないの?」と不満をぶつけました。
すると夫に、「僕は休みではなく仕事中だから息子の世話はできない。もっと理解してほしい」と言われ、ついケンカになってしまいました。
“いるのにいない”ってつらい…
リモートワークとはいえ、家にいるのだから少しぐらい育児を手伝ってほしいと思う私と、仕事なのだから邪魔しないでほしいという夫。私たちは話し合い、リモートワーク中は夫は不在であると思い、頼らないといったルールを作りました。
夫の言っていることはもっともですが、どうしても家にいると頼りたくなるのです。夫が出社し不在のときよりも、リモートワークで家にいるのにもかかわらず、いないと思って暮らす状態は、いままで以上に「孤育てしている」という寂しさを加速させました。
夫のリモートワークによって、孤独な育児をしているという思いが加速してしまった私の状況を少しは理解してくれたのか、夫は休憩中に子どもと遊んだり、世話をしたりしてくれるようになりました。隣に夫がいるのに、声が聞こえているのに頼れない状況は想像以上につらかったです。リモートワークでより孤育てになってしまうとは、予想外の出来事でした。
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著者:鮫島彩美
0歳の男の子のママ。2年の不妊治療経験があり、念願の子育てを満喫中です。妊娠を機に仕事を退職したことでお金や保険に興味を持ち、現在はファイナンシャルプランナーの資格取得を目指しています。