妻の実家へ行って話し合ったものの、家には泊めてもらえず、マンガ喫茶へ。狭い個室で、夫はこれまで自分が妻と娘にしてきたことを思い返し、後悔の涙を流した。
これまで結のことを気にかけたことがなかった。雪穂の顔色をうかがって、機嫌をとるために絵本を読んだり、お世話をしているつもりになったり。
「俺はずっと、雪穂の気持ちも、結の気持ちも裏切ってきたんだ……」
妻は別々の道を歩むことを考えているようだ。でも、今度こそ、二人に向き合いたい……!
「離婚」が現実味を帯びてきた……
「離婚」
今まで二人にしてきたことが、返ってきた。
突きつけられた現実……
雪穂は「カズ君の話を聞いても気持ちは揺らがなかった」と言っていた。
それって、離婚の意思は固い、ということ……?
これまでの自分の言動を後悔しても、時は戻らない。
翌朝、仕事仲間から「午後から出勤できないかな?」と連絡が。夫は今、妻と話すために、わざわざ義実家近くまで新幹線で来ている。しかしその夫が返信した驚きの答えとは?!
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