こんにちは。保育士・離乳食インストラクターの中田馨です。生後4~5カ月になると、「もうすぐだな」と思うのが離乳食。初めての離乳食だと分からないことだらけで不安なこともあると思います。そんなママへ、今日は普段の遊びを通してできる赤ちゃんの発達につながる簡単な遊びをご紹介します!
口の発達につながる遊び
生まれてから、母乳やミルクしか口に入れたことがない赤ちゃん。乳汁を吸って飲み込むことは生まれ持った能力ですが、離乳食を食べることは練習をして獲得していく能力です。生後5カ月になり、口の発達が離乳食を受け入れる準備ができているほうがスムーズに進みます。この遊びは発語にもつながるのでぜひチャレンジしてみてください!
■生後2カ月ごろからできる遊び
「うっくん」と赤ちゃんに語りかけます。
■生後4カ月ごろからできる遊び
舌を左右に「レロレロ」と言いながらゆっくり動かします。
■生後7カ月ごろからできる遊び
くちびるを「ぶうううう」と振るわせます。
どの遊びも、ポイントは赤ちゃんと目を合わせてからおこなうこと。赤ちゃんはママの口の動きを観察し、時間をかけてマネをしようとしますよ。
くちびる「ぶうううう」は、食事中にされるととっても困るのですが、それも赤ちゃんの発達の段階でもあります。遊びのときだけすることを赤ちゃんに伝えていきましょう。
体の発達につながる遊び
離乳食は口以外の体の発達も大切です。離乳食開始時に支えると座れるようになっているといいですね。赤ちゃんの発達に合わせた体遊びの刺激を与えることが大切です。たとえば、「うつ伏せ」「寝返り」「支えて座る」「大人の指や物を握る」などの遊びを、赤ちゃんの発達に合わせておこないましょう。
座るためには足腰の筋力が必要です。その前段階のうつ伏せがとても重要なのです。うつ伏せ遊びをしっかりさせることから始めましょう。また、手からの刺激は脳を刺激します。大人の指を握らせる、握りやすいおもちゃを握らせるなど、にぎにぎ遊びの時間をとりましょうね。
遊ぶときの3つのポイント
口の遊びと体の遊びには、共通のポイントがあります。
■ニコニコ笑顔でほめながら遊ぶこと
■赤ちゃんの機嫌のいいときにすること
■無理強いをしないこと
ママが楽しくないと赤ちゃんも楽しくありません。2人で息を合わせて遊びましょう。遊ぶのは赤ちゃんの機嫌のいいときに。嫌がるときは無理強いしないことが大切です。そして何よりも大切なことは「ママとの愛着を育むこと」です。離乳食が始まる前に、遊びを通して赤ちゃんの発達を育んでいきましょう!
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。