妊娠がきっかけで彼と結婚することに!
お互いに転勤が決まったころ、私の妊娠が判明しました。当時、私はキャリアアップを考えていて、遠距離恋愛中は「仕事に集中しよう」と考えていたため、このタイミングでの妊娠は予想外でした。
とはいえ、好きな人との子どもができたことが素直にうれしかった私。産まないという選択肢はなく、彼も遠距離恋愛になるとわかったうえで、「結婚しよう」と言ってくれました。
長い入院生活が始まり…
その後、私が妊娠したことを職場に伝えると、上司からは退職をすすめられました。結婚して出産するなら、転勤する彼についていくべきだと言われたのです。キャリアアップを目指していた私は、仕事を続けるか、上司の言葉に従って仕事を辞めるか、とても迷いました。
迷いながらも仕事を続けていた私ですが、次第につわりが悪化してきてしまい、朝目覚めてもベッドから起きあがれない日も出てきて、仕事を休みがちになりました。
その後、重症妊娠悪阻で入院することに。結局、寿退社に近い形で会社を辞めました。そして、切迫流産と切迫早産により、私は妊娠生活のほとんどを病院で過ごしました。そのころ、彼は転勤で地方へと引っ越し。私の妊娠中に籍を入れたものの、彼とはしばらく会えない日々が続きました。
1年後、ようやく彼と再会!
そうして、彼がいないなか、私は無事に子どもを出産。つわりによる不調や初めての出産でずっと不安だったのですが、出産という大仕事を終えて、どこかホッとしたような気分になりました。
しかし、子どもが産まれてからも私の体調は回復せず、しばらく入院生活が続きました。その間は面会もできず、彼とは会えない状況。その後、ようやく退院できることになったのですが、体調不良が続いていて家族のサポートを受けたいと思った私は、実家に帰ることにしました。
そして、我が子を連れて実家に帰った私ですが、退院後も出歩かないままいつの間にか1年が経過。私は、彼に一度も、子どもの顔を直接見せることができていませんでした。そんな状況でも、彼に子どもの成長を写真や動画で伝えたり、電話で話したりすると楽しんでくれて……。それが私の心の支えでした。
その後、私が育児に少し慣れて体調も回復したころに、彼から「一緒に住もう」と提案が! 1年ぶりに会った彼は激務によって若干痩せていましたが、初めて肉眼で見た子どもをやさしく抱き上げ、幸せを噛みしめるように微笑んでくれました。
私が1年間彼と会わなかった理由は、体調不良はもちろんですが、体調が悪く明らかに病人だった姿を、彼に見せたくなかったこともあります。それに、会えば彼がまた遠くに帰ってしまうことがつらく、それならいっそ会いたくないという気持ちもありました。
ひとりきりの入院生活や出産は本当に大変で、長引く体調不良に、精神的にもかなり参りました。でも、「今を乗り越えたらきっと幸せな結婚生活が待っている」と思うことで、つらい時期を乗り切ることができました! これからは、家族三人で幸せな家庭を築いていきたいと思っています。
著者/乙葉えり
作画/こいでちゃこ
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