同乗した男性に「倉田さんの奥さんたちも実家へ帰省中だったんですか?」と問われた夫。
「俺から逃げてたんです」
「子どもに関心を持たず、自分のことばっかりで、愛想尽かされてしまいました。妻はもう離婚したいそうです」
妻たちの待つ場所へ向かっている……このこと自体、自分のエゴなのかもしれない。それでも、今は行動したい。家族のもとへ行きたい。さらに夫の思いは溢れて……。
「二人を助ければチャンスがもらえるかもしれない」
被災したにも関わらず、妻は来てほしくないような口ぶりだったような気がする。でも、何もせずにはいられない。二人を心配する気持ちに嘘はない。
「二人を助ければ、もう一回チャンスをもらえるんじゃないかと期待している自分もいるんです」
「こんな状況になっても俺は自分のことばっかりで、情けなくて、自分のことが嫌になります」
離婚したいと考えている妻に、なんとか考え直してもらえるかもしれない……そんな淡い期待をしてしまっている自分に嫌気が差す。
さらに夫は、男性の言葉を聞いて「耳が痛かった」と言う。その理由とは?
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