同乗した男性・友田さんに「倉田さんの奥さんたちも実家へ帰省中だったんですか?」と問われた夫。
「俺から逃げてたんです」
妻と娘に愛想尽かされて実家に帰られてしまったことを正直に話した。
「二人を助ければ、もう一回チャンスをもらえるんじゃないかと期待している自分もいるんです。こんな状況になっても俺は自分のことばっかりで、情けなくて、自分のことが嫌になります」
離婚したいと考えている妻に、なんとか考え直してもらえるかもしれない……そんな淡い期待をしてしまっている自分に嫌気が差す。
さらに夫は、男性の言葉を聞いて「耳が痛かった」と言う。その理由とは?
「正直、耳が痛かった」自分が妻にしてきた言動のひどさに気づいて
「友田さん、妊娠中の奥さんのこと話してくれたじゃないですか。正直、耳が痛かったです。俺はずっと、真逆のことをしてきたから……」
妊娠中は肉体的にも精神的にも負担がかかるってことを知ろうともせず、妊娠前と同じことを求めてしまっていた。仕事をしていないんだから、家事は完璧にやって当たり前だと思っていた。
子どもが生まれたあとも、妻のことも子どものことも、どこか他人ごと。家のことも、子どものお世話も全部妻がやるべきだと考えていた。
妻の心や体の変化を知ろうともしなかった。おなかの赤ちゃんに関心もなかったし、生まれたあとの娘に目を向けることもなかった。そんな夫としても、父親としても最低だった自分が嫌になる。
「俺だけ"親"にならないまま、ここまで来てしまいました……」
夫は、さらに後悔を言葉を続けて……。
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