あまりの忙しさに体が…
大学を卒業後、憧れだった教師として女子校で働き始めた私。しかし、朝は5時に家を出て、帰宅後も深夜まで授業の準備を続ける毎日に、体はストレスで悲鳴を上げていました。
すると、学生時代は比較的予定通りだった生理周期が少しずつ乱れ始め、ついには1~2週間おきに出血するように。出血量が多く、痛みも以前より激しくなっていたため、授業をしている最中でも激しいおなかの痛みでうずくまってしまうほどでした。
そんな状態に「これでは仕事にならない……どうしよう」と悩んでいたとき、地元の駅前に婦人科の入っているクリニックが新設されたのです!
クリニックを受診することに
私は学生のころ、一度だけ婦人科に行ったことがあるのですが、おなかの大きな妊婦さんが多い中、学生の自分がいることに居心地の悪さを感じてしまいました。さらに、診察をしてくれたのは男性の医師だったため、下半身を露出するということがとても恥ずかしく、そのときの私は「もう行きたくないな」と思ってしまったのです。
しかし、駅前に新設されたクリニックは学生のときに訪れた婦人科とは違うイメージでした。女性の医師が診てくれるということはもちろん、気軽に入りやすい雰囲気もあって……。
生理不順に苦しめられていた私は、意を決してそのクリニックを受診してみることにしました。
医師の反応は…
受付を済ませ、診察室に入ると「お待たせしました!」と、女性の医師が元気に笑いかけてくれました。「生理不順くらいで婦人科にこないで」と怒られたらどうしよう……と思いながらも、悩みを打ち明けた私。すると、医師は怒るどころか親身になって話を聞いてくれました。
さらに、「あなたのような人の力になりたいと思ってこのクリニックをオープンさせたんです。受診してくれてよかった!」とまで言ってくれて……。
診察を終えて、医師が教えてくれたのは「超低用量ピル」の存在でした。それまで「ピル」は避妊のために使うものだと思っていた私でしたが、生理不順や生理痛にも効果があると初めて知りました。処方してもらった「超低用量ピル」の服用を始めると、生理の負担はグーンと減りました。
あのとき、勇気を出して新しくできたクリニックの扉を叩いてよかったと、今でも思っています。それからも先生は生理についての悩みだけでなく、女性特有の悩みの相談も聞いてくれました。私は今でも定期的にクリニックに通っていますが、初めて出会ったときから今も先生は私にとってのヒーローです。
著者/支倉律花
イラスト/モリナガアメ
監修/助産師 REIKO
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