仲良しのママ友とその子どもたち
同じマンションに住む日本人ママたちは、みんな気さくでやさしく、子どもたちも良い子たちばかり。1歳から小学生までの年齢の子が同じ公園内で一緒に遊んでいました。
公園で遊ぶ機会が多くなり親子でお友だちが増えたころ、いつも明るく話かけてくれるママ友と、ママ友の子どもで年長さんのBくんとの交流が増えました。Bくんは年長さんということもありママから離れたところで遊び、Bくんママも気にしていない様子でした。
息子に自転車で突っ込んでくるBくん
当時息子は1歳半で、まだよちよち歩きのころ。遊具で遊ぶのも親が補助しなければ、階段や滑り台から転げ落ちそうになるなど、目が離せない時期でした。しかし、Bくんはママが見ていないところで私の手を引っ張り息子と引き離そうとしてきたり、距離を置こうとしても追いかけてきたり……。
そして行動はエスカレートしていき、自転車で1歳の息子に突っ込んできたのです。私が自転車に乗っているBくんを止めたため、息子に少しぶつかったもののケガはありませんでした。「Bくん! 危ないよね」と大きな声で注意したところ、さすがにまずいと思ったのか、何も言わずBくんは去っていきました。
悪いことは叱る&相手にしない
今までは、「子どもがすることだしなぁ……。もしかしたらBくんは寂しいのかも」と思い、できる限りやさしく接してきました。しかし、このままでは息子が被害者になってしまう、と考えを改めることに。
Bくんは子どもながら関わる大人と関わらない大人を分けているようで、やさしそうな甘やかしてくれる大人にはつきまとい、怒ると怖いママや必要以上に相手にしてくれない大人には自ら交流しようとしないことに気がつきました。
私もあいさつをする以外はBくんを気にかけることを止め、何か悪いことをしてきたら、自分の子どもと同じように注意するようにしました。すると、Bくんはある日を境にぱったりと私たち親子につきまとうのをやめてくれたのです。
Bくんに注意しても直らないようであれば、Bくんママにも報告しようと思っていましたが、改善されたため特に何も伝えていません。今は時々Bくんが息子にやさしく接してくれ、手を繋いで歩いてくれることもあります。息子も嫌がっていないため、適度な距離を保ちつつ見守りたいと思っています。
著者:米久 熊代
1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。