治療が落ち着いてから妊娠したいけど…
長男の妊娠とほぼ同時に、バセドウ病(※)と診断された私。妊娠中から服薬による治療をおこない、授乳中も服薬は続いていました。長男が1歳になるころ、夫と2人目計画を相談。もともと2歳差から4歳差くらいでと考えていましたが、私はバセドウ病の治療が落ち着くまで待つべきか悩みました。
当時、主治医から「もう少しで服薬をやめられるかもしれない」と言われていたからです。妊娠・授乳中でも飲める薬を出してもらっていましたが、やはり服薬がない状態で妊娠したほうが安心だと私は思っていました。
(※)バセドウ病:甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、新陳代謝が異常に活発になる病気。
悩む私を後押ししてくれた主治医
診察のとき、私は2人目計画に悩んでいることを主治医に伝えました。「やっぱり治療が落ち着いてからのほうがいいですよね?」と私が尋ねると、主治医は「産みたいときに必ず産めるとは限らない。服薬も絶対にすぐやめられるとは言えない。数値も安定しているし、服薬をやめるのを待たずに考えてもいいと思いますよ」とやさしく、力強い言葉で答えてくれたのです。
「産みたいときに産めるとは限らない」というのは本当にその通りだと感じ、私は背中を押された気持ちになりました。
服薬治療は続けながらも次男を無事出産
私はその後すぐに次男を妊娠しました。主治医にそのことを伝えたとき、とても喜んでくれたことを今でも覚えています。妊娠中や産後すぐはバセドウ病が悪化する可能性があると言われていましたが、主治医はこまめに検査をし数値を確認してくれたので、私は安心して出産に臨むことができ、無事に出産しました。
結局、服薬は次男が1歳10カ月になる今でも続いています。あのとき服薬をやめてから2人目を考えようとしていたら、私は今でも2人目計画を立てられていなかったでしょう。
もし仮に、服薬をやめられたとしても、そのタイミングですぐに妊娠できたとは限りません。力強い言葉で私を後押ししてくれた主治医にはとても感謝しています。息子たちは1歳9カ月差の年が近い兄弟なので大変なこともありますが、この選択に間違いはなかったと私は思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 REIKO
著者:香川えりか
3歳と1歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。