平日休みもいいなぁと思っていた
付き合っていた当時、彼は平日休みで私は日・祝日が休みという勤務体系でした。彼の仕事はサービス業で、遅い時間まで働くことが多く、土日に休みを取ることはほぼ不可能。
そのため、私が有給を使って平日にお休みをもらい、予定を合わせてデートをすることも多くありました。平日はどこへ行っても人が少なく、旅行もシーズンオフの平日だと特に格安で行くことができて大満足。彼とのデートを通して「平日休みって快適だな」と思っていました。
でも、結婚したら…
そして、お付き合いが進むにつれ、自然と結婚を見据えた話をするようになりました。もちろん、「彼と結婚できたらうれしいな」と思っていた私。しかし、彼との将来を考え始めると、彼の「平日休み」というところに不安を抱くようになったのです。
彼と結婚して、いずれ子どもが生まれたらワンオペ確定となってしまうのではないか。そのことがどうしても気がかりで……。
というのも、私は幼いころから、父の仕事の繁忙期以外は、20時ごろには家族みんなで晩ごはんを食べたり、土日は家族で出かけたりと、家族が揃っているのが当たり前という環境で育ちました。そのため、帰宅時間が遅く、土日はもちろん休めないうえに、連休も滅多にとれない彼との結婚生活がイメージしづらかったのです。
いずれ子どもを授かったとしても、土日も長期休暇も私ひとりで子どもの面倒を見なくてはならないという状況に漠然とした不安を覚えました。
彼に相談する? しない?
一時は、その不安を彼に相談しようと思っていたのですが、彼はサービス業という仕事にやりがいと誇りをもって取り組んでいて……。そのような姿を間近で見て、私は彼の仕事への姿勢を尊敬していたので、きっと相談しても困らせてしまうだけだろうと思ったのです。
「結婚するならこの人しかいない」と思っていたこともあり……私は「どうにかなるだろう」と割り切ることにしました。
「そもそも子どもは授かりものだから、授かってからその都度ベストな方法を見つけよう」と決めたことで、結婚への不安は一気に解消されたのです。
その後、結婚し、現在は子どもにも恵まれました。想像していた通りワンオペ育児になり、大変さを実感していますが、毎日楽しく過ごしています。夫は相変わらず休みが少ないです。しかしそのぶん、休みの日は家族の時間を大切にしてくれています。
本音を言うと、帰宅時間が早かったり、家族旅行をしたりしている家庭をうらやましく感じることも……。それでも、家族のことを第一に思ってくれている夫と結婚して本当によかったと思うことが圧倒的に多いです。これからも、なるべくわが子に寂しい思いをさせないよう、わが家なりの家族の時間を大事にしていこうと思います。
著者/西山百々
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