生活環境の違い
私と彼は出会ったときから金銭感覚に差がありました。それは、当時のお互いの生活環境の違いも関係していたと思います。
私は高校卒業後に実家を離れ、ずっとひとり暮らしをしていたため、自らやりくりして生活しなければならず、出費には気をつかっているほうでした。完璧にできていたわけではありませんが、毎月家計簿をつけて何にいくらくらい使っているのか把握するのが習慣でした。
一方、彼はというと当時実家暮らし。一定額を毎月、両親に渡していた以外はすべて自分のお小遣い感覚で生活していました。もちろん生活費にいくらお金が必要なのか考えたことすらなかったと言います。
感覚のズレを感じたきっかけは
そんな彼との金銭感覚の違いを決定的に感じた場面はデートでした。デートの日には、車で私のことを迎えにきてくれていた彼。彼はそのたびにコンビニで飲み物やお菓子を買ってきてくれていました。
そのことに、最初は「やさしいな」と私はありがたい気持ちでいっぱいに。当時、節約のためコンビニに行くことは滅多になかったので、とても贅沢をしている気持ちになり、それだけでウキウキしていたのです。
しかし、デートの回数を重ねるごとに、徐々にそのことに違和感を覚えるようになって……。
また、普段外食をしない私は、デートのたびに外食をすることにも慣れませんでした。デートでは毎回、私に支払う隙も見せずに彼がすべて支払ってくれていたのですが、かえって私は彼のお財布事情が心配になってしまったのです。
コンビニへ行く回数を減らさない?
そこで私は、毎回デートのたびにコンビニへ寄ってくる彼に「コンビニに行く回数を減らさない?」と提案してみました。すると、彼は私の言葉に驚いた様子で……。
これからも一緒にいたい相手だったからこそ、お互いの金銭感覚を擦り合わせておくことが大事だと考えていた私。彼にそのことを伝えると、彼は自身のこれまでの考えを話してくれ、聞くと私にとってスーパーへ行くのが当たり前のように、彼にとってはコンビニに行くことが当たり前の感覚にだったことを知りました。
そして彼からは、「今まで実家暮らしで、やりくりに関しては知識が鈍いから教えてほしい」と言われ、付き合いが長くなるにつれて、たまにはスーパーで買い物をしておうちデートをしたりと、デートも工夫するようになりました。
私たちの場合、お互いの生活環境が大きく違ったことから、当たり前とするもの自体が違っていました。それでも、「この人とは合わない」と勝手に決めつけるのではなく、まずはしっかりと互いについて話し合うことが大切だと感じた出来事です。彼と結婚した今では、家計をやりくりしながらも、特別な日や料理をするのがおっくうなときに外食を楽しんだり、たまにはコンビニのスイーツなどを楽しんだりしています。
著者/みどりここな
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