子どもが使わなくなった人形やぬいぐるみ、どうしていますか? たくさんの思い出や愛着があると、なんとなくゴミとして処分するのは気が引けますよね。そんなときは「人形供養」がおすすめです。
お寺や神社で供養をする儀式
人形供養とは、なかなか捨てられない人形やぬいぐるみを、お寺や神社で供養してもらうことをいいます。かんたんにいうと、人形やぬいぐるみとお別れをする儀式のようなもので、古くから節供人形などを処分するときにおこなわれてきました。供養の方法はお寺や神社によって異なりますが、読経供養をしてからお焚き上げをすることが多いようです。
どうやって申し込むの?
人形供養を申し込む方法はいくつかあります。まずは、お寺や神社に直接持っていく方法。指定された日に持ち込むところもあれば、1年中持ち込めるところもありますが、その場ですぐに供養してもらえるわけではなく、あらかじめ決められた日に供養することがほとんど。
その供養をおこなう頻度もお寺や神社によってまちまちで、週1回のこともあれば、月1回、年1回ということもあります。有名なところでいえば、明治神宮は毎年秋に「人形感謝祭」を行い、この日に持ち込まれた人形やぬいぐるみを一斉にお祓いし、供養しています。
忙しいママには宅配サービスが便利
最近では、郵送での供養を受け付けてくれるお寺や神社もあります。これなら段ボールに人形やぬいぐるみを入れて送るだけ。受け取ったお寺や神社が所定の日に供養をしてくれます。この場合は、供養料は段ボールのサイズによって変わり、事前に申し込みが必要となります。
また、日本人形協会でも「人形感謝(供養)代行サービス」を実施中。全国から郵送されてきた人形やぬいぐるみを毎年秋に東京大神宮で行われる「人形感謝祭」で供養してくれます。人形供養ができるお寺や神社が近くにない人は、こうしたサービスを利用するのもいいですね。
お寺や神社によって受付方法や費用などが異なるので、くわしくは供養をお願いしたいところに問い合わせてみましょう。思い出の詰まった大切な人形やぬいぐるみ、「今までありがとう」と感謝を込めてお別れできたらいいですね。(TEXT:妹尾香雪)