旅先でナプキンを買いに行く
ホテルに着き、トイレに行くとなんと生理が! 予定日まではまだ先だったため、突然のことに驚いてしまいました。しかも、せっかく彼との旅行という日に……。
幸い、濃い色のスカートを着ていたのでシミは目立ちませんでしたが、もちろん、生理用品は持ってきていません。落ち込む暇もなく、私はすぐに着替えてナプキンを買いに出かけました。
ホテルの近くにコンビニがあったので助かりましたが、いつも使っているナプキンではなかったため、漏れやズレの不安がずっと頭から離れなくて……。彼にも生理のことは隠さずに話しましたが、その日の観光中はなんとなく楽しめませんでした。
せっかくの旅行なのに
生理は毎月あるものとはいっても、やはり慣れない土地、普段と違うナプキンでは落ち着きません。
それに彼との旅行となれば、夜に良い雰囲気になることも期待していました。かわいい下着も準備していたので、ますます私のテンションも下がっていって……。
おまけに少しずつ下腹部も痛くなってきてしまい、夕食を取ったあとはホテルのベッドでずっと横になって休むことに。彼に申し訳ないと思いながら、私は涙をこらえきれませんでした。
彼の言葉
そしてついに泣き始めてしまった私に、「どこか痛い?」とやさしく声をかけてくれた彼はとても心配そうな顔をしていました。「痛さより、旅行を台無しにしてしまってくやしい……」と返すと、彼は「気にしないで。ホテルでのんびりするのも悪くない」と言ってくれました。
彼の気づかいとやさしい言葉が、とてもうれしかったです。次の日の予定は、歩く距離が短いような観光地を選んでくれ、なるべく私に負担がないように変更してくれました。
突然の生理に驚いてしまいましたが、彼のおかげで楽しい旅行になりました。その後、旅行や遠出のときには、突然生理がきても困らない程度のナプキンを持って行くように。荷物になってしまうデメリットはありますが、生理の不安で楽しみが半減するよりは良いと思っています。これからも生理とうまく付き合っていきたいです。
著者/畑野ナツミ
作画/ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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