美山さんからの連絡が途絶えた後、あおばさんは美山さんに連絡をしようと思って、何回かメール文を考えたのですが、「自分から連絡するのは……」と思い、しませんでした。
美山さんのことを気にしている間も、辛田さんからのメールは届いていました。その中で、もっともつらかったのが子どもの成長についての話題です。
あおばさんの息子はこのとき7カ月。寝返りや、お座りはまだでした。しかし、辛田さんの娘は6カ月で、すでにお座りやずりばいをしているとのこと。さらに、辛田さんはあおばさんの息子のことを「7カ月だよね? 大丈夫なのかな。心配だね」と言いました。
4カ月健診から、経過観察で1カ月ごとに保健所に通っていたあおばさんにとって、辛田さんのひと言ひと言は、胸にグサグサと刺ささるものだったのです……。
ちゃんと毎日寝返り練習してる?
このころのあおばさんの長男は、もう少しで9カ月になるところ。あおばさんは健診で言われた、寝返りのトレーニングを毎日欠かさず行っていたのですが、長男はうつ伏せがものすごく嫌いなようで、ギャン泣き。
しかし、しばらくすると顔をうつ伏せ時に顔を横にしたらラクなことに気がついたようで、1歩前進。うつ伏せにしても、泣かないようになりました。
そして辛田さんから、「あれから長男くん元気? 寝返りするようになった?」という連絡がきていたので、「まだ寝返りはできないけれど、うつ伏せを嫌がらないようになりました!」と返信。
すると、「寝返り練習とかちゃんとやってる?」「たくさん練習やってあげないとダメらしいよ」と、辛田さん。
毎日寝返りの練習をさせているあおばさんはムカっときてしまいます。
すると、辛田さんから「ピコン」ともうひとつメッセージが届きました。それは、「でも全然動かないんだったら……」という文で始まっていました……。
◇ ◇ ◇
辛田さんから連絡がきたとき、「寝返りの練習も毎日やっているし、ゆっくりだけれど長男も成長してるんだよー」と、あおばさんは心の中で思ったそうです。このときの辛田さんは、悪気はないのかもしれません。けれど、日々やっていることをまるでやっていないかのように言われてしまうと、ましてやそれが子育てのことだととてもモヤモヤしてしまいますよね。
▶▶▶今年最も読まれたマンガ「べビカレ大賞」発表!全話無料で読める!
2022年に公開された325作品のなかから第1回「べビカレマンガ大賞」が決定! 全記事無料でイッキ読みできる♡ 栄えある大賞作品マンガは……!?
-
前の話を読む17話
「大変でしょ?」わが子のことを聞かれ、胸が苦しくなった理由… #切迫早産で入院中に同室の人が辛かった話 17
-
次の話を読む19話
「動かないならラクで良いよね」知人の言葉に傷ついた私はある決断を… #切迫早産で入院中に同室の人が辛かった話 19
-
最初から読む1話
「アカンこれ」妊婦健診で先生から慌てた表情で言われてしまって… #切迫早産で入院中に同室の人が辛かった話 1