元気な赤ちゃんを産むためには、まず赤ちゃんにじゅうぶんな栄養が行き届き、ママのおなかの中で赤ちゃんがしっかりと育つ環境をつくることが大切です。ママになるために必要な栄養素にはさまざまなものがあり、それぞれの栄養素には働きがあります。今回は、栄養素のおおまかな働きについてお伝えします。
三大栄養素、五大栄養素とは?
私たちの体をつくる栄養素を大きく分けると、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがあります。
このうち、たんぱく質、脂質、炭水化物のことを三大栄養素といいます。私たちの体を構成する大切な成分で、おもに体を元気に動かすためのエネルギー源になる特徴があります。これに、ビタミンとミネラルを加えたものが五大栄養素。体の組織をつくったり、体の調子を整えるはたらきがあります。
三大栄養素:たんぱく質、脂質、炭水化物
五大栄養素:たんぱく質、脂質、炭水化物+ビタミン、ミネラル
妊娠する体に、とくに必要な栄養素は?
すべての栄養素は体にとって必要ですが、とくにママになりたいと考えている女性に必要な栄養素は、たんぱく質、ビタミンA・B群(葉酸)・C・E、ミネラルである鉄、亜鉛、カルシウム、そしてコレステロールです。
妊娠を考え始めたらこうした栄養素をバランスよく摂ること。また、こうした栄養素を摂り続けることで、妊娠してもつわりや貧血といったママの体におこるさまざまな体の不調を軽くしたり、出産時には適切な時期まで赤ちゃんが育つので、体重も3,000g前後という適正サイズの赤ちゃんが多くなります。
赤ちゃんの栄養源、母乳の出もバッチリ!
出産という人生最大とも言える大仕事は、心身ともにママになる女性のエネルギーを使います。そのため、人によっては産後に疲れがたまってしまい、母乳が出にくくなる場合があります。
妊娠する前から上記のようなさまざまな栄養素をしっかり摂っていると、ママの血液からできている母乳の出もバッチリ。ビタミンの中でもとくにビタミンEを摂ると、母乳の出方もよくなりますよ。
おなかの赤ちゃんに必要なのは栄養です。とくに妊娠する前からママがしっかり栄養を摂り、赤ちゃんの体にじゅうぶんな栄養が行き渡っていると、「ビタミンベビー」と呼ばれるほど、病気になりにくく元気で育てやすい赤ちゃんが生まれてきてくれますよ。
※この記事は、「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)」の考え方に基づき、執筆しております。
【関連記事】