お泊まりの朝、楽しいファッションショー
私が大学生時代に、仲のいい友だちの家でお泊まり会をしたときの話です。そのとき私は生理中で細心の注意を払いながら友人とのお泊まり会を楽しんでいました。お泊まりをした次の日の朝、友だちが「今日は何を着ようかな~」と言いながらクローゼットを開け、あれこれと服を探し始め……次第に、何着かの服を体に当てながらポーズを取るようになり2人だけのファッションショーに発展していきました。
お互いに服を当てがって、「似合うー?」「似合う!」などと楽しい会話をしながら時間が過ぎていきました。そして、いろいろと服を当てているうちに、友だちが「その服めちゃ似合うね! 今日着なよ!」と、1着のワンピースを私に服を貸してくれたのです。
経血汚れに気付きパニック!
私は借りたワンピースを着て、友だちと一緒に近所の映画館へ。映画が終わり余韻に浸りながらお手洗いに行くと、お手洗いの入り口にある全身鏡の前を通ったとき、何か違和感を覚えました。戻って鏡を見てみると、私が着ているワンピースのおしりのところに赤いシミが見えたのです。
「え、やば……!」。そう呟きながら個室に入ると、ショーツに着けていたナプキンが少しズレていて、ショーツ、さらにはワンピースへと経血が染みてしまっていました。
「借りている服なのにどうしよう……なんて言って謝ったらいいかな……このシミ取れるかな……許してくれるかな……」。私の脳内では、いくつもの悩みがグルグルと周り、軽くパニックに。
気になる友だちの反応は?
洗面台でできる範囲で経血を落としましたが、すべて落とし切ることはできませんでした。お手洗い入口で待ってくれていた友だちのところへ行き、私は素直にワンピースを汚してしまったことを謝罪。
すると友だちは、「えっ! でも、それは仕方のないやつやね! そんなしょんぼりしなくていいよ~」と笑いながら許してくれたのでした。
そこから急いで友だちの家に戻り、2人で専用洗剤を使って洗うと汚れはしっかり落ち、私はほっと胸を撫で下ろしたのを今でも覚えています。
生理中だから服を汚してしまうかもしれないということを考えず、軽率に友だちの服を借りてしまったのが間違いだったなと反省した出来事でした。同じような過ちをしないよう、今回の事件は忘れないようにしたいです。
著者/橘純香
作画/まっふ
監修/助産師 REIKO
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