指しゃぶりで気持ちを落ち着けている娘
娘は、生後半年ごろから指しゃぶりをするようになりました。落ち着きたいときや眠いときには指が恋しくなるようで、指しゃぶりが娘の精神安定剤のような役割を果たしていました。
歯並びへの影響が心配で、やめさせたほうがいいかなという考えがよぎったこともあったのですが、当時読んだ育児本には「その子が見つけた心を落ち着ける手段なのだから、指しゃぶり=悪ではない」との記載が。
これを読んでからは私も、「指しゃぶりをすれば自分で入眠してくれるし、泣き止んでくれるしありがたいな」と指しゃぶりをポジティブにとらえていました。
指しゃぶり卒業にチャレンジするも…
指しゃぶりが大好きなまま、娘は1歳から保育園に通い始めました。そんな中、入園後すぐの歯科検診で、指しゃぶりによって前歯が出てきていることを指摘されたのです。「これはまずい、早速娘に指しゃぶりをやめさせなければ!」思った私。
娘が指を吸っていたら「お指ポイよ」と声をかけたり、手遊びなどで気をそらしたりしました。しかし、娘が指を離すのはほんの一瞬で、なかなかうまくいかないことに、ついイライラしてしまう私。
一方で、慣れない保育園生活を頑張っている娘に、指しゃぶりのことで家でもさらに負担をかけるのはどうだろうかという迷いもありました。そこで私は思い切って歯医者さんに相談に行くことにしたのです。
※赤ちゃんの指しゃぶりは自然な行為なので無理にやめさせる必要はありません。2〜3歳くらいを目安にやめられるよう、お子さんのペースにあわせて徐々に頻度を減らしていくと良いでしょう。
指しゃぶりを「減らす」という選択肢
早速、歯医者さんに行ってみると、先生は「指しゃぶりをやめるのは難しいから、少しずつ吸う時間を減らしていきましょう」と提案してくださいました。やめるか続けるかしかないと思い込んでいた私にとって、「減らす」という選択肢は目からウロコ!
先生いわく、入眠時の指しゃぶりはそのままに、寝付いたあとはすぐ指を外してあげるだけで、長期的にみると歯にかかる負荷はだいぶ少なくなるとのこと。これなら娘にも負担なくできそうです。この日からは保育園の先生とも方針を共有し、無理のない範囲で声かけと並行しながら、娘が寝付いたあとに指を吸う時間を減らすようにしていきました。
歯への負担を減らすために指しゃぶりを「減らす」という方法は、指しゃぶりが精神安定剤となっている娘にも、やめられないとイライラしがちな私にも無理がなくぴったりでした。2歳を過ぎた今も娘の指しゃぶりは続いていますが、声かけの成果か、以前と比べるとだいぶ少なくなってきています。今後も少しずつ指しゃぶりの時間を減らして、いずれ卒業を迎えられたらいいなと、今はゆったり考えています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:榎本まいこ
夫は転勤族で、見知らぬ土地にて甘えん坊な2歳娘を育てています。元幼稚園教諭。育児と保育の経験を活かしながら主に子育て・教育ジャンルで執筆中。趣味は古民家カフェめぐり。