せっかく作ったのに
ひとり暮らしをしていたとき、私はお肉をあまり買ったことがないほど野菜中心の生活をしていました。ですが、結婚してからは、お肉が大好きな夫のためお肉の料理を意識するように。とはいえ、なるべく栄養が偏らないように、魚料理をつくったり、旬の野菜もなるべく取り入れたりと、自分なりに考えて作っていました。
夫は毎日「おいしい!」と私がつくった食事を完食してくれていました。野菜不足だった夫の栄養面もバッチリ!と達成感を覚えていた私ですが、なぜかかなりの頻度で、夫が食後に「インスタントラーメンを食べようかな」と言うのです。
夫がラーメンが好きなことは知っていましたが、「せっかくいろいろと考えて作ったのに、結局ラーメンか……」と私はガッカリすることも多くありました。
コンビニで腹ごしらえ?
夫が食後にインスタントラーメンを食べた日は、あからさまにガッカリしてしまっていた私。そんな姿を見たからか、夫は徐々に食後にインスタントラーメンを食べなくなりました。
念のためインスタントラーメンはストックしていたので、食後に「最近はラーメンを食べないね」と言うと、夫は「もうおなかいっぱいだから」と。ごはんの量は変わっておらず、どうしたのだろうかと思っていたのですが……。
そんな日が続いたあるとき、ふと勘が働いた私。夫の様子から、私に「何か隠しているのでは」と思うようになりました。そして、「もしかして、仕事帰りに何か食べて帰ってきてる?」と夫に聞くと、夫から「食後にラーメンを食べないように、コンビニでおにぎりを食べて帰ってきてるんだ……」という言葉が返ってきて……。
夫は私を悲しませないように、こっそりとコンビニでおなかを満たしていたのでしょう。そこで私は、自分が作る食事の量では、夫には足りないのだということに気づかされたのです。
多めに作ることに
いつも私自身の感覚で「少し多いかな」と思うくらいの量を作っていたので、まさか足りないとは考えたこともありませんでした。
しかし、夫の言葉を聞いてからは夫が満足してくれるよう、思い切り多く作るように。もちろん、食費や食べすぎには気をつけたいところなので、節約レシピを調べたり、豆腐を使ってヘルシーに傘増し料理を作ったりということを意識しています。
また、多く作りすぎて余った場合にもなるべく冷凍保存ができる料理を作るなど心がけています。
初めは「せっかくごはんを作ったのにラーメンを食べるのか」とショックを受けたこともありましたが、自分の食事量の感覚は、夫にとっては満足できる量ではなかったということがわかりました。はっきり言ってくれていればすぐに改善できましたが、直接言わなかった夫にも私への気づかいがあったのだろうと思っています。
著者/みどりここな
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