生理予定日を過ぎても生理がこない
高校3年生のとき、私はとても苦い経験をしました。
いつも私は、汚れや漏れ予防のために生理予定日の1~2日前からナプキンを着けます。ある月も「そろそろだな」と思ってナプキンを着けていたのですが、生理予定日を過ぎても生理がきません。もともときちっとした生理周期ではなかったので、はじめは「ストレスで遅れているのかな」と考えました。しかし、予定日から1カ月が経過しても生理がこないのです! これは絶対におかしい、と私は不安になりました。
そのうち、吐き気を強く感じるようになってきて、ごはんもまともに食べられなくなりました。あまりにも体調不良がつらかったので、「実は生理がこなくて」と母に相談すると、母は「あなた、もしかして妊娠したんじゃないの?」と疑うのです。
考えてみたところ、私の中で思い当たるフシがありました。
ストレスで生理が遅れていると思っていたけど…
当時、私には彼がいました。そういうコトも何度かしています。ただ、彼は避妊をまったくしてくれない人だったのです。
それからすぐに母が妊娠検査キットを買いに行ってくれて、調べてみると陽性でした。翌日、病院で診てもらいましたが、結果は同じ。このころの私は、彼の女友だちと部活仲間への嫉妬でストレスがかなり溜まっていて、人間関係のストレスが原因で生理が遅れているものだとばかり思っていました。しかし、まさか妊娠していたとは……。
今後の対応にはかなり悩みました。「このまま出産して、私はしっかり育てられるのか」「内定をもらっている企業に何と言えばいいのか」など。そして悩みに悩んだ末、中絶を決心。彼にも妊娠したことと中絶の意思を伝えました。これを聞いた彼は「マジか……ごめん」と驚いていましたが、中絶のことなどをいろいろ調べてくれ、責任を感じているようでした。
中絶の件があってから、少し情緒不安定になってしまった私。まだ彼との交際は続けていたものの、彼に触れられるとわずかながら気持ち悪いと感じてしまうことがあり、結局私たちの関係はうまくいかず、お別れしました。
妊娠を希望していないなら、しっかり避妊するべきと改めて強く思います。同時に、避妊を男性だけに任せず、女性側も自己防衛が必要だと感じました。今現在、私は生理不順や生理痛の改善に加え、避妊の目的のために、病院で処方してもらって低用量ピルを服用しています。
監修/助産師 松田玲子
文/さとうしおさん
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!