調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方
調査期間:2022年6月27日(月)〜7月4日(月)
調査件数:1,429件(有効回答数)
デリカシーのない「今日、生理?」
まず最初は、デリカシーのなさを感じた発言からです。
●男の人か生理の話をしてくる。「今日、生理?」とか、冗談でも言ってほしくない
●「生理なん?」って聞いてくる人。「そうだったら何?」ってなる。生理中なら「今日体調悪くて」とか「最近気分落ちてて」とか自分から言える。わざわざ聞かないで触れないで放っといて!
●「今日、生理? くさい!」と指摘してくる女子
「今日、生理? 大丈夫?」と心配する発言なのかもしれませんが、その言い方やシチュエーションによっては、揶揄しているように感じる人もいるよう。男性だから、女性だからということではなく、その言葉の先に心配する思いが含まれているのか、それとも何か嫌味が込められているのか……。そこが問題ですよね。
学生時代にした嫌な思い……
学生時代に生理で嫌な思いをしたという方も……。特に水泳の授業について、その学校独自のルールや教師の対応に嫌な思いをしたという意見が目立ちました。
●高校時代、「体育の授業は生理でも休んではいけない」という謎校則があり、生理の人もプールに入らなくてはならなかった。私自身は、生理中は体調不良と言って休んでいたが……
●小学生のとき、水泳の授業で、生理中なのにも関わらずタンポンを使用してまで授業に参加させられたこと
●生理痛がひどく学校を休みたかったけど、休ませてもらえなかった
●生理中で水泳の授業を休むと、サボってるとか夏休みに補習を受けなさいと先生に言われること。私だって、真面目に授業に参加したかったけどできなかったのに、それをわかってくれない男の先生に対して怒り心頭でした!
生理は恥ずかしいものではありませんが、思春期には、恥ずかしく思う気持ちや、隠したいと思う気持ちもあるものです。そんな心の機微気持ちをわかってくれないのは、残念ですね。また、生理で体調不良なのに、無理をして水泳の授業に参加しなければならないというのも、理解しがたいものです。生理症状のつらさや痛みの度合いには個人差があることを、ちゃんとわかってほしいですね。
生理や生理痛に理解がない!
生理症状の個人差をわかってもらえない話は、学生時代だけではありません。大人になってからも、生理症状のつらさをわかってもらえず、苦労した人もいます。
●男性社員が生理について理解がなく、生理休暇をとりにくい。生理や女性特有の症状で会社を辞めてしまう人も多い
●「自分の生理は軽い。だから、みんな生理は楽」という考えを持っている女性。人によってつらさは違うはずなのに!
●「生理でしんどい」って言っているのに、外に出かけさせようとする元カレ……
●「生理の重さはみんな一律」といって、生理痛を軽視された
生理のない男性、そして女性でも生理症状が軽い人には、生理症状がつらいことを理解してもらえないという意見が寄せられました。とくに「生理症状が軽い女性」は、生理について、自分の感じているのつらさ加減と他人のつらさ加減に差があることを理解できず、結果つらく当たるということが少なくないようです。
子宮に関わる病気はいろいろとありますが、そのようなトラブルでなくても、生理痛は「月経困難症」などきちんと病名がつくこともあります。その人がつらいと感じていたら、それはやはりつらいものなのです。自分が体感していなくても、それを理解してあげたいものですね。
生理中のセックス…
男性と生理とのかかわりでいうと、こんなお話も……。
●「生理だったけど彼氏とやっちゃった」と友だちに聞いたときには正直ドン引いた
●生理中でも性行為をしていると言っていた同僚がいた。不衛生状態だから体によくないよと伝えたけどやめようとはしなかった
性別に関わらず、生理中でもセックスをしたい人もいますが、男性に求められると断られないという理由で生理中にセックスをするという女性もいるようです。そんな場合には、相手に対して、非常識感を感じてしまうかもしれません……。なお、生理中の性行為は、感染症などのリスクが高まります。お互いに相手を思いやり、できるだけ生理中のセックスは避けたほうが安心です。
大人なら体調管理もちゃんとしよ!
生理がつらい人もいることを理解してほしい。ただ、それをわかった上で、以下のような苦言も寄せられました。
●何でもかんでも生理を理由に予定をドタキャンしてくる知り合いがいて、どうなの?って思う
●「生理だからイライラしてるの」と言って、不機嫌を全面に出して、周りに配慮しようとしない人がいて困る。イライラするのは仕方ないと思うけど、「生理だから」といえば周りへの失礼な態度や言動が許されると思うのは非常識
確かに、「つらい」とばかり言っていて、受診もせずにそのままにしているという状態だと、迷惑を被るほうとしては、ひと言言いたい気持ちがあるかもしれませんね。自分の体のことですし、改善する努力をすることも、大人のマナーなのかもしれません。イライラについても、婦人科で対応してもらえる場合があります。生理症状で悩みがあれば、受診して、体調管理をしていくことも大事ですね。
今回は、メンタル面を中心に、非常識と感じた生理の行動をまとめました。デリカシーのない発言や意図がわからない発言、生理に対する理解のなさ、そして体調管理についての対応……。ただ、どれもちょっとした他人への気づかいで、やさしい世界になれるものだとも感じました。自分を気づかいつつ、他人を気づかう。どんな場面でも心がけたいですね。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!