初経がきた
小学校6年生の夏休み、トイレに入ってパンツを脱いだとき、パンツに10円玉ほどの大きさの血のシミがついていて、私はとても驚いてしまいました。以前、自然教室の説明会で女の子だけ集められ、女の子の体のしくみについて学んでいたため、「生理」というものがあることは知っていました。
しかし、血を見て混乱してしまった私は、パンツに付着した血が経血だとすぐには理解できず、「なんか血がついているんだけど……」と母に話したことを今でも覚えています。突然生理がきて不安でいっぱいだった私に、母はやさしくナプキンの使い方を教えてくれました。
周囲の反応は
母はナプキンの説明をしてくれただけで、赤飯が食卓に出てくるわけでもなく、私に生理がきたことを父など他の家族に伝えているのかもわかりませんでした。また、当時は生理がきている友だちが周囲に少なかったこともあり、生理がきたことをしばらく隠していたので「生理きたの? 早いね」など、生理について友だちと話す機会もありませんでした。
恥ずかしい気持ちに
周囲より早い時期に生理がきたことで、当時はうれしさよりも、恥ずかしい気持ちが大きかった私。初経がきたときはちょうど夏休みだったので、家のトイレで落ち着いてナプキンを使うことができましたが、周囲に生理だとバレるのが嫌で、学校のトイレにナプキンを持って行きたくありませんでした。
今となっては、「なんであんなに恥ずかしがっていたんだろうな」と思います。当時は今より、性教育が進んでいなかったことも一因だと思うので、もっと性教育が進み、初潮がきたときに「生理がきたんだ」と喜べる子どもが増えてほしいです。
自分の股から血が出るという初めての体験に当時はとてもびっくりしました。そして、生理がきたことを誰かに伝えることも恥ずかしく思っていました。しかし、生理がくることは大人になっているという証拠で、今では喜ばしいことだと感じているため、これからも生理に対してポジティブな考えを持っていたいなと思います。
著者/松谷 えりな
監修/助産師 松田玲子
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