「伝えることを諦めてた。言葉にしなくちゃだった」と後悔の言葉をこぼす妻の手をそっと握り、夫は「ごめんね。全部、俺のせいだね」「その機会を奪っていたのは、俺だよ……」と言う。
上辺の言葉を信じて、裏切られてを繰り返したら、誰だって期待することをやめるだろう。期待しないほうが、心を守れるから。
「雪穂は自分を責めないで。全部俺が悪いんだ! ごめん!」
頭を下げて謝罪する夫。
幸せにするって約束したのに、雪穂の笑った顔が大好きだったはずなのに、どうして俺は、雪穂を泣かせてるんだろう……。
大事な人を傷つけてしまった。涙を流す妻を前に、自分がしてしまった事の重さを改めて思い知って……。
「信じてほしい」なんて言えない
娘と向き合ってこなかった期間と、考えるようになった期間では、時間があまりにも違う。
向き合ってしっかり考えるようになってから日が浅いから、今はまだ信じられなくても無理はない。
「俺のことは信じなくて……、許さなくていいよ」
思いもよらない言葉に、ぎょっとする妻。夫のこの言葉の真意とは?
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まぁ、相変わらず変なところで話を切るせいだと思うけど
信じるのも信じないのも、許すのも許さないのも、すごく大変なことなのに…それを丸投げするの?
信じられない、許せない人間と共に生きられるはずが無いのに「離婚はしたくない」ってなにそれ?と思ってしまった