「ごはんできたよ」と言ってもすぐ食べない夫
私は少しでも温かいごはんを夫に食べてもらおうと、夫の帰宅時間に合わせて晩ごはんを用意しています。しかし、ごはんができているのに、夫は子どもと遊んだり、テレビを観ていたりと、すぐにごはんを食べてくれません。
「早く食べてよ」と急かすも、夫がごはんを食べるころには、すっかりごはんが冷めてしまっていることも。せっかく温かいごはんを用意しているのに、なぜ夫はすぐにごはんを食べてくれないのだろうと、私はモヤモヤしてしまいました。
夫がごはんを作ってくれることに
ある日、夫がごはんを作ってくれることになり、私は子どもと遊びながらごはんが出来上がるのを待っていました。すると、しばらくして「ごはんできたよ!」と夫が声をかけてくれたので、私はごはんを食べようとダイニングへ向かおうとしました。しかしそのとき、子どもが「まだ遊びたい!」と泣き出したのです。
なんとか子どもをなだめてダイニングに向かいましたが、次に私は、観たかったテレビ番組が録画できているか気になってしまい、テレビのリモコンを操作。すると、夫は「なんですぐに食べてくれないの? 温かいうちに食べてほしかったのに」と怒り出したのです!
お互いの立場になって初めて気付いた!
夫が私に言った「なんですぐに食べてくれないの? 温かいうちに食べてほしかったのに」という言葉は、普段私が夫に対して思っていることでした。そして、食事を作ってもらう立場になって、初めて私は、子どもとの遊びを急にやめることが難しかったり、食事前についつい気になって、ほかの行動をしてしまったりすることもあるのだと、気が付いたのです。
私が「私も普段、あなたと同じことを思っている」と伝えると、夫も何かに気付いたのか、「あ、そうなんだ。今までごめんね」と言ってくれました。私たちは、お互いの立場になって初めて、お互いの気持ちに気付いたのです。
今まで私は、少しでも温かい食事を食べてほしいのに、どうして夫はすぐに食べてくれないのだろうと思っていました。しかし、夫に料理を作ってもらって初めて、食事前になんとなくほかの行動をしてしまうことに気が付いたのです。
夫もごはんを作る側の気持ちを理解してくれたようで、現在では私が「ごはんできたよ!」と声をかけると、すぐにダイニングに来てくれるようになりました。
著者/やん子
作画/村澤綾香
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