親のサポートは期待できない状況
2021年、私は第1子となる娘を妊娠しました。私の実母は電車で1時間の距離にいますが、実父の介護中です。また夫の両親は飛行機で2時間の距離にいるため、産後の育児は親のサポートは受けずに夫婦2人で協力してやっていく予定でした。「大変だろうけど、なんとかなるよね」と、私たち夫婦はのんきに考えていたのです。
母子健康手帳をもらいに区役所へ行った際、そのことを区役所の方に話すと、夫婦2人での育児を心配しすすめられたのが、「産前産後ヘルパー派遣事業」です。初めて勧められたときは、私たち夫婦は利用に前向きではなかったのですが、その後、産院の助産師さんにも勧められたため、出産予定日まで残り1カ月を切ったころ、登録だけすることに。
慣れない育児は想像以上に大変!
登録から1カ月半ほど経ったころに娘が生まれ、初めての育児が始まりました。出産前はのんきに構えていた私たち夫婦でしたが、出産後は夜の頻回授乳や沐浴、寝かしつけなど慣れないことが多く、毎日クタクタになっていました。
「もう、家事はヘルパーさんにお願いしよう!」。そう思い、すぐにヘルパーの事業所に電話しました。そして、退院日から2週間後にヘルパーさんが来てくれることになりました。退院してからは毎日バタバタしていたので、事前に登録と事業所のリサーチをしておいてよかったです。
ベテラン主婦のおいしい食事に癒やされる
わが家を担当してくれることになったのは、2人のお子さんを持つママさんヘルパーでした。訪問時間は2時間と決まっていたのですが、その短い時間でヘルパーさんは毎回5品以上の料理と水回りの掃除をこなしてくれました。育児による寝不足で疲労がたまっていた体に、やさしい味がしみて、心からホッとしたのを覚えています。
ヘルパーさんが料理と掃除をしてくれている間、別室でお昼寝をしている娘の横で私も一緒に仮眠をとらせてもらっていました。目が覚めると家事が終わっているというのは、最高に幸せでした。また、家事をしなくていい分、娘との時間が増えたこともとてもうれしかったです。
結局私は、週に1回4カ月間、ヘルパーさんにお世話になりました。産後、私も娘も大きなトラブルなくやってこられたのは、ヘルパーさんのおかげといっても過言ではありません。親のサポートがなく夫婦2人で育児をすることは、予想以上に大変でした。もしまた子どもを出産することがあれば、私はもう一度、産前産後ヘルパー派遣事業を利用するつもりです。
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監修/助産師 REIKO
著者:渡辺まゆり
2021年生まれの女の子のママ。幼児教室に勤務。介護福祉士、FP3級の資格あり。