母と正反対の父
私たち三姉妹を育ててくれたベテラン母。とてもお世話じょうずで私たち姉妹だけでなく、周囲の人にも目を配れる頼もしい存在でした。その一方で、母に世話されっぱなしの父。亭主関白で自己中心的なところがあり、そんな父を私は昔から尊敬できずにいました。
「私が里帰りすることで父が不機嫌になり、母に負担がかからないといいな」と心配していました。しかし残念ながら、その心配事は現実のものとなったのです。
非協力的な父の反抗!?
息子はなかなかの神経質であったのか、眠っても私の抱っこから離れると、すぐに起きて泣いてしまいました。そんな状況の中、家族は息子が眠った後は静かにしてくれたり、息子の抱っこを代わってくれながら、私の睡眠時間を作ろうとみんなで協力してくれました。
しかし、父はせっかく眠った息子の顔の近くで話しかけたり、大きな物音を立てたりして息子を起こしてばかり。母が息子を抱っこしてくれているときも、父は母に自分の世話を求める始末。そのため家族から散々注意され、だんだん不機嫌に。「家にいたら怒られてばっかりだ」。そう言って、何を思いついたのか、今度は普段まったくしてこなかった日曜大工を庭で始めました。
外とはいえ、作業音は家の中にもしっかり伝わります。そして作った家具の設置場所は息子と私が使わせてもらっている部屋の真上の部屋。家族が代わる代わる注意するものの「何をしても怒られて自分の居場所がない!!」と怒っていました。
疲れ果ててしまった母…
非協力的な父に家族はあきれ返っていましたが、母はそんな父のことも放っておけず「新生児より手がかかる」と言いながらも、黙々と父の世話もしていました。母は里帰りが終わったら、しばらく息子に会えないため、かわいい姿を少しでも長く見ていたいようでした。
しかし、私たちのサポートをしながら、不機嫌な父の世話をする母はとても疲れきった様子。みんなが楽しみにしていた産後の里帰り期間。幸せいっぱいの時間のはずだったのに、私は疲れた母の顔を見て申し訳なく、悲しい気持ちになってしまいました。
父のおかげで、思っていた里帰りとは少し違っていましたが、私はお世話になっている身。父にはあきれるものの、感謝しなくてはいけません。しかし2人目を出産することがあれば、産後の生活は違った方法を選ばなくてはいけないなと思ったのでした。
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著者:山下亜衣
10歳と7歳のサッカー小僧の母。子どもたちを応援するため、アスリートフードマイスターを取得。転勤族で現在は地方での生活を満喫中。趣味はキャンプ。