そして、妊娠41週0日に突入したある日、2回ほど破水したような感覚を覚えたぬぴさん。
両方病院で破水の検査をしてもらったのですが、結局破水ではないという結果に終わってしまいました。
2回目に病院に行ったのが夜だったことから、明日から入院予定だったぬぴさんは、そのまま入院することに。
その日の夜は痛みで眠れなかったぬぴさん。
翌朝、バルーンを入れることになったのですが、バルーンを入れるとき、あまりの痛さに絶句してしまうのでした。
日付けが変わり、午前0時あたりから、痛みはさらに強くなってきました。
「いい陣痛来てるね。内診してみよっかー?」
助産師さんに内診をしてもらうと、バルーンが抜けていたことが判明!
「そろそろ旦那さん呼ぼうか」
助産師さんの言葉を聞き、旦那さんに連絡します。
午前2時50分に旦那さんが到着したのですが、陣痛促進剤を輸液ポンプを通して投与してから30分後には、さっきとは比べ物にならない激痛が襲ってきたのでした。
旦那さんにしがみつき、必死に痛みに耐えていると、先生が登場します。
「子宮口が4cmのままだから、11時に人工破水しようね」
11時になると、「破水は痛くないからね~。いくよ~」という先生の言葉で、バシャ―ッと破水。
破水後はさらに強い痛みを覚え、泣いたり叫んだりするしかできなくなってしまったのでした。
それから時刻は回って14時―。
なかなか開かない子宮口に対して、「もう帝王切開にしたい」と本音を漏らしたぬぴさん。
旦那さんに弱音を吐きながらも、気持ちを持ち直した次の瞬間、透明な液体が下半身からバシャ―ッと出てきて……!?
「やばいなんか出た」謎の液体の正体は…!?
※この当時はコロナ禍でしたが、ぬぴさんは入院する前に抗原検査をおこっており、陰性結果が出ていました。そのため、破水に伴う子宮内感染が疑われ、血液検査を実施。すると炎症反応が高かったため、緊急帝王切開になるかもしれないということで、絶飲食になりました。(なお、その後も数日発熱の状態が続いたため、ぬぴさんはその後、さらに2回ほど抗原検査を実施。全て陰性という結果に終わっています)
「出てるのは羊水だね」
ナースコールで駆け付けた助産師さんが、
謎の液体の正体を説明。
助産師さんはぬぴさんがリラックスできるようにと、
足湯を持って来てくれたのですが、
足湯をセットして足をお湯につけた次の瞬間、
羊水がバシャ―ッと足湯に流れ落ちてしまいました。
「申し訳ないけど足湯もやめておこうか……」
「なんか体がすごく暑くて……」
ぬぴさんは体が熱いと感じたので、
ひとまず体温計で熱を測ることに……。
すると、38度6分!
(これ、大丈夫じゃないよね?)
旦那さんにナースコールを押すように頼み、
ぬぴさんはトイレへ行きナプキンの状態を確認すると、
なんとナプキンが深緑色になっていたのです。
トイレに来てくれた先生に現状を話すと、
急きょ血液検査をすることに。
その結果、炎症が起きていることが判明したほか、
帝王切開になる可能性が出てきたのです。
「今後一切飲食禁止で」
先生からそう言われると、
ぬぴさんは絶望的な気持ちになってしまうのでした。
ぬぴさんはこの経験を通して、少しでも「あれ?」と思うことがあれば、何回でもナースコールして助産師さんに伝えることが大切だと思ったそうです。初めて出産する方は、わからないことも多いと思いますが、自分の体の異変や生命の危機を感じたときは、例え小さなことであっても、しっかりとその事実を医療関係者に伝えることで、大切な赤ちゃんとママ自身の体を守ることができるのではないでしょうか。
監修/助産師 松田玲子