初めての診断は妊娠中
私は職場で毎年健康診断を受けているのですが、毎回のように指摘される項目がありました。それは貧血。ヘモグロビンの値が低いのです。初めて貧血と言われたのは、1人目を妊娠中のときでした。妊婦健診で引っかかったのです。
貧血というと、フラフラする、倒れるというようなイメージがありましたが、私にはそんな症状はまったくなく、初めて貧血と言われたときはびっくりしました。しかし、妊婦雑誌には「妊娠中は貧血になりやすい」と書いてあり、私は「妊娠中だからなぁ」と、貧血であることをあまり気にしませんでした。
何も症状がないのに貧血?
産科では鉄剤を処方され、出産後まで内服するよう指示されました。そして、産後の採血では、ヘモグロビンの数値は通常値まで回復。鉄剤の服用を中止してからも、貧血の症状は特に何も感じませんでした。
そして出産後に働き始めた私は、再び職場で健康診断を受けるように。会社に復帰して初めての健康診断では「貧血気味だね」と言われる程度だったのが、翌年からは「貧血ですね。再検査を受けるように」と言われるようになってしまったのです!
しかし、相変わらず貧血の症状として感じるものはなく……。自覚症状のなかった私は、またもや再検査を受けませんでした。
何度も貧血と言われ、再検査をすると…
そうしているうちに2人目を妊娠。また妊婦健診で貧血と言われ、出産までに鉄剤を内服。すると、産後まではよくなるものの、その後、職場の健康診断で貧血を指摘される……と、1人目を出産したときと同じ流れになりました。
医師に何度も貧血を指摘されるうち、さすがに一度しっかりと検査をしてもらうべきかもしれないと思った私は、内科で再検査を受けることに。そして、再検査で「鉄欠乏性貧血」と診断されたのです。
健康診断では、胃カメラや便潜血の検査も受けましたが、そちらは問題なし。そのため、ヘモグロビンの数値が下がっていく原因として、経血量が多くないかと医師から問われました。たしかに経血量がかなり多いことを話すと、医師からは「婦人科を受診するように」という指示が。そのため、婦人科でも検査したのですが、経血量が多くなるような原因は何もないという診断結果だったのです。
結果を内科に報告しましたが、結局、治療するような病気は見つからず、鉄剤を飲んで鉄を補充するしかないねと言われました。私自身は特に貧血の症状を感じることはないのですが、医師からは「ヘモグロビンの数値は少しづつ下がっていっているので、体がその状態に慣れてしまい、貧血の症状があまりないのかもしれない」と説明されました。
その後は、日ごろから鉄分のサプリメントを飲むなど、自分なりに気をつけていますが、毎年健康診断の時期にはドキドキしています。
著者/うみの るな
イラスト/もふたむ
監修/助産師 松田玲子
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