友人が誘ってくれた婚活パーティに参加したのは、25歳のときです。初めて参加したパーティでめでたくカップル成立となった彼はスマートで好印象! しかし、帰り道に一緒に喫茶店に行くと彼の思わぬ一面を知ることになりました。
婚活パーティでカップリング成立!
25歳のころ、友人に誘われて婚活パーティに参加しました。初めてのことでずっと緊張していたのですが、異性と1対1で話すトークタイムが始まると、次第に場の空気にも慣れてきました。自分とだいぶ年齢の離れた男性の参加者もいるなかで、世代的に近い3つ年上の男性とトークする時間が回ってきたのです。その男性は話し方が穏やかで、丁寧な受け答えをする姿に好印象を受けました。秋にぴったりのブラウンのジャケットを着こなし、スマートな見た目も素敵。
フリータイムが始まると、彼から私に近付いてきて話しかけてくれたのがとてもうれしかったのを覚えています。好きなアーティストが一緒だったり、映画観賞が趣味だったり、と共通の話題も多く、会話が弾みました。フリータイムでは、他の男性とも会話をしましたが、やはり彼がダントツに自分と合いそうだな、感じたのです。
告白カードの記入の際には、迷わず彼の番号を第一希望に記入しました。そして、いよいよ最後のカップル発表の時間を迎えます。自分の番号が呼ばれないかとドキドキしていると、なんと彼とカップリングが成立していたのです。パーティが終わった後に「カップルになれて良かったです、ありがとう」とうれしそうな笑顔で話しかけてくれた彼と一緒に、お茶を飲みに行くことになりました。気になる異性に誘われてお茶するのは久しぶりだったので、心が弾みます。
パーティ後に入った喫茶店、そのレジでの彼の驚きの行動とは?
婚活パーティ会場の近くにあった喫茶店に入り気になっている映画などの話をして過ごした後、「そろそろ帰りましょうか」と言いながらレジに向かいました。彼がお財布を用意して支払いを済ませてくれようとしたのが分かったので、私は一歩後ろで待っているとその直後に彼がちょっと驚く行動に出たのです。彼は手にしていた小銭入れから、1円玉や5円玉をじゃらじゃら出し始めました。その行動は「きっちり金額を払うため」というよりは「小銭を使い切ってしまいたい」という様子。もたもたと小銭を出し続ける彼に私は半ばあきれてしまい、店員さんも困った表情にいたたまれず横から1,000円札を差し出して、会計を済ませました。
そこまではまだいいとして、お店を出た後の彼の発言にも驚かされました。彼は「ありがとう、ご馳走になっちゃって」と私に言い放ったのです。まったく悪びれた様子もなく、年下の女性にお金を払ってもらって平然としている彼を見て、見た目はそこそこカッコいいけれどこういった行動が女性を遠ざけている原因ではないか、と思ってしまいました。はじめからこの様子ではその先のデートも思いやられるので、彼と連絡するのはやめようと決意しながら帰路についた私。割り勘も、たまに女性が支払いを負担することも抵抗はありませんが、女性に支払ってもらって当然という態度はさすがに抵抗感を覚えるな、と感じました。
また、お店の人に対して思いやりを持てない行動を取っていたのも、引っかかりました。私は、お店の人に対する態度ひとつにその人の人間性が見えると思っています。周囲への気づかいができない人と付き合うと苦労することが多そうなので、彼と連絡を取らなかったのは正解だったと思いたいです。自分が彼に対していろいろな印象を持ったように、婚活の場では相手から自分の振る舞いを見られていると意識することの大切さを学びました。
初めて参加した婚活パーティでは、カップル成立はしたものの、運命の相手となる男性と巡りあうことはできませんでした。残念な気持ちもありましたが、世の中には色んな人がいるなと知る社会勉強になったと思っています。
著者/ミトン
作画/ちゃこ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!