3人で暮らし始めてからも離婚届を捨てずに持っていた妻は、「今はもうあなたのことを心から信じています。これからもずっと三人で一緒にいましょう」と言い、離婚届を破り捨てた。
一度心が離れてしまっていた妻が出した答えは「再構築」。平穏な日々の中でも常に「いつか家族と別れないといけない日がくるかもしれない」と怯えながら過ごしていた夫は、安堵感から大粒の涙をボロボロと流した。
そして時が経ち、結ちゃん2歳の誕生日を迎えた。
大事な娘、2歳の誕生日
大事な娘の記念すべき1歳の誕生日であることをすっかり忘れて、飲み会に行ったことが最後の引き金となり、妻が娘を連れて家を出てからちょうど1年。
娘の2歳の誕生日を迎えたこの日、夫はしっかりと娘の誕生日プレゼントを準備して、「今日はダッシュで帰ってくるから」「さすがに忘れてないよ。大事な結ちゃんの誕生日だからね」と伝え、家を出た。
そして仕事終わりの帰り道、予約していたケーキを受け取り、花屋できれいなバラを買って帰る。
「二人とも、喜んでくれるといいな……」
足早に帰りながら、家族を想う夫。1年前の誕生日、妻に家出を決心させるトドメとなってしまった誕生日から1年、さまざまな変化があった。家族よりも仕事が大事だった当時とは、家族への思いがまったく違っていた。
ちなきちさんの最新投稿は、SNSやブログから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。