急に残業が増えた夫
夫は今まで、機械系のエンジニアとして働いていましたが、新しい就職先はどうやらソフトウェア系のエンジニア。同じエンジニアといっても、使うソフトウェアやプログラミング言語が変わったようで、前の会社のようにのんびり働く……とはいかないようでした。
転職前も今も、夫は在宅勤務です。前の職場では勤務時間通りの働き方をしていましたが、今では、退勤時刻を2~3時間過ぎてもいまだにパソコンとにらめっこをしています。それでもなかなか仕事の進捗状況が良くないようで、残業が長引くと次第に不機嫌になることも。
私にできることは、これまで夫が退勤後に担ってくれていた家事を代わりにおこなうことぐらい。ただ、私も働いています。毎日のごはんづくりや掃除・洗濯をほとんど私がやることになり、私にも若干の負担がかかっていました。
夏季休暇について相談すると…
私の勤務先は所定の期間内の好きなタイミングで夏季休暇を取得できます。夫の転職先もほぼ同様ですが、夫の職場では夏季休暇の付与はなく、有給休暇の取得になるとのことでした。
あるとき、お盆はどこにいっても混んでいるので、お盆を外したタイミングでお互いの休みを合わせようと、夫に相談しました。すると、夫からは「入社初月から有給の付与はあったけれども、夏季休暇は取るつもりはない。自分で勝手に取って」という、なんとも冷たい返事が返ってきたのです!
よくよく話を聞くと、「転職先での仕事が進まなかったら困るから、休みは取れない。取れたとしても、直前で出勤日に変えるかもしれないから、旅行などの遠出はできない」とのこと。
新型コロナの感染拡大状況にもよりますが、1日ぐらいはレンタカーでも借りて一緒に出かけたいと思っていた私は、とてもショックでした。
休暇をとることの大切さを理解した夫
初めは「忙しそうだから仕方ない……」と思っていた私も、少し時間を置くと、若干モヤモヤとした気持ちになってきました。
そもそも、転職してわずか2カ月の社員が1日も安心して休暇を取れないなんて、おかしいのでは? ただ制度があっても安心して使えないなら組織体制として不備がありすぎる!と考えた私は、その感情を少しマイルドな表現にして、夫に伝えることに。まだ入社したばかりなので、夫が休むことで業務上に少しの支障が生じたとしても、上司や同僚が助けてくれるだろう……と夫に話しました。
すると、夫も「そうだよね。さすがに1日も休まないのはちょっとやりすぎかも」と思い直してくれました。といっても、まだまだ仕事に慣れるまでは夫も手いっぱいだと思うので、日帰りで行けるところへのお出かけにしよう、と計画しています。
私もちょうど1年半前に転職を経験したので、環境が変化する大変さは理解しているつもりです。そのため今は夫が落ち着くまでは自分がしっかりしなくては、という気持ちでいます。
夫婦なので、順調なときも大変なときも、手を取り合っていきながら、暮らしていきたいと思います。
著者/mgmg
イラスト/もふたむ
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