上司の嫌味が続く日常
僕は数年前から、社長に直接声をかけられることが増えました。以前、大きなプロジェクトを担当してから、新規案件や社内改善の提案など、意見を求められる機会が多くなったのです。評価してもらえるのはありがたいことですが、その分プレッシャーもありました。
ただ、それを快く思っていない人も……。上司のAです。
会議で僕が発言すると「また社長案件か」「ずいぶん気に入られているな。無能のくせに」などと、嫌味を言ってきました。
僕は、社長に気に入られようとしているわけではなく、ただ任された仕事を丁寧にやっているだけでした。しかし、上司の目から見た僕は、社長にゴマをする人に見えていたようで……。
バーベキューと社長の妹
そんな中、社内の親睦を目的にバーベキューが企画されました。社長も参加することになり、社員たちは盛り上がっていました。
当日、社長と一緒に現れたのが、年の離れた妹のA子。会社経営には関わっていませんが、節目の行事には顔を出すことがありました。数年前、あるイベントをやったときに手伝いに来てくれたことがきっかけで、僕も何度かお会いしたことがありました。
当日、ある程度準備が終わったため、みんなで近くの川を見に行くことに。ところが、上司が僕の元へやってきて、「お前は米を炊いとけよ」と言ってきて……。
僕は1人で米を炊くことに。炊きあがったお米を見て、食べやすいようにおにぎりにしようと思ったのですが、意外と難しく苦戦してしまいました。
すると「手伝います!」とA子が声をかけてくれました。どうやら、僕がいないことに気が付き様子を見に来てくれたそう。こうしておにぎりはA子に任せ、僕は他の準備を進めていました。
おにぎりを作ってくれたのは
みんなが川から戻り、バーベキューが開始。上司もおにぎりを手に取り「これ、お前が作ったんだろ?食べられないわ」と周囲に聞こえる声で言っていました。その場にいた何人かが気まずそうに顔を見合わせていて……。
僕は、「それ、A子さんが作ってくれたものです」と静かに伝えました。
すると、場の空気が一変。上司は一瞬言葉を失い「あ、そうなのか」と視線を泳がせていました。社長は感情を荒げることなく「妹は料理も得意なんだ」とひと言。
そのやり取りを見ていた別の社員が「せっかく作ってくれたものですし、そこまで言わなくても」と口を開きました。そして「最近、少し言い方がきついことが多い気がします」と、遠回しに上司の態度に触れたのです。
さらに「彼(僕)はいつも真面目にやっていますよ」と、僕の名前を出してフォローしてくれる人もいました。
上司は「悪かった」と短く謝り、それ以上は何も言いませんでした。
上司の態度が一変
それ以降、上司の僕に対するあたりは明らかに弱くなりました。以前のように人前で嫌味を言うことは減り、指摘も業務内容に限られるように。
あのバーベキューでの出来事が直接の原因かどうかはわかりません。ただ、周囲が見ている前で僕への態度を指摘されたことは、上司にとってプライドを傷つけられることだったのだと思います。
自分が努力をしていても、頑張りを認めてくれる人と、そうでない人がいるかもしれません。もちろん、その価値観は人それぞれだと思います。ただ、もし自分が誰かを指導する立場になったときには、相手の努力や成果を色眼鏡で見ることなく、正当に評価できるように努めようと感じた出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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